...「いみじくも考案なさいましたね...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...いみじくも指南せられたり...
大町桂月 「國府臺」
...われいみじくも生きん...
竹内浩三 「鈍走記」
...いみじくも此方の心を見抜いてお虎子(まる)にこれだけの趣向を凝(こ)らし...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...砂にしみる水みたいに吸収されて五体の養いとなるいみじくも貴いものである...
中勘助 「胆石」
...いみじくも自己を画き出したものといわねばなるまい...
服部之総 「撥陵遠征隊」
...豪華なウクライナの果しなき沙漠のやうな空にいみじくも浮かんでゐる...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...そしてヘンリイ・ビドウ氏がいみじくも言つたやうに...
堀辰雄 「レエモン ラジィゲ」
...感興や効果を殺(そ)ぐといみじくも考えたからなのだろう...
正岡容 「艶色落語講談鑑賞」
...かつていみじくも洩らした言葉――山男はロマンチストだ――は...
松濤明 「山想う心」
...いみじくも偲ばせるものであった...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「悩みのひととき」
...その貴重な油樽が、見世奥に積んであったのへ、長崎屋、いみじくも、火を点(さ)したものと見えた...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...いみじくも決心している一人であった...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...いかに単純と力と美とがいみじくも一つに結ばれているであろう...
柳宗悦 「工藝の道」
...いみじくも申したり...
吉川英治 「三国志」
...いみじくもよく言った...
吉川英治 「私本太平記」
...「いみじくも申した...
吉川英治 「新書太閤記」
...いみじくも思い付いたものだと自分で感心する...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索