...やがてすたすたと追い抜き...
犬田卯 「米」
...すたすたと鉄門をあけて...
海野十三 「火星兵団」
...すたすたと歩き通しに歩いて行つた...
薄田泣菫 「旋風」
...すたすたと走るようにして歩いた...
徳田秋声 「足迹」
...彼女と別れてすたすた戻ってきてから二三日は唖(おし)のようにだまって...
徳永直 「白い道」
...すたすた歩き出して...
豊島与志雄 「化生のもの」
...僕はすたすたと、前日の豪雨に洗われた山道を下っていった...
豊島与志雄 「道連」
...お糸はそれですっかり安心したものの如くすたすた路地の溝板(どぶいた)を吾妻下駄(あずまげた)に踏みならし振返りもせずに行ってしまった...
永井荷風 「すみだ川」
...すたすた歩き出したつもりである...
夏目漱石 「坑夫」
...これから左へ切れるんさ」と云ったなりまたすたすた歩いて行く...
夏目漱石 「坑夫」
...投(なげ)つけるやうにすたすたと行過(ゆきす)ぎるを...
樋口一葉 「たけくらべ」
...「大将、お京さんに、なにか、言(こと)づけは?……」金五郎はそれには答えず、すたすたと、その場を去った...
火野葦平 「花と龍」
...すたすたと坂道を下ってしまった...
火野葦平 「糞尿譚」
...すたすた通り過ぎただけだった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...すたすた向こうへ行ってしまいました...
宮沢賢治 「グスコーブドリの伝記」
...」主人はさきに立ってすたすた家へあるきはじめました...
宮沢賢治 「グスコーブドリの伝記」
...」と云いながらいくらだかわけのわからない大きな札(さつ)を一枚(まい)出してすたすた玄関にのぼりました...
宮沢賢治 「紫紺染について」
...街の方へすたすたと歩き始めた...
横光利一 「蠅」
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