...もう雀色時(すずめいろどき)になったから」と母の言ったのを覚えている...
芥川龍之介 「追憶」
...といって『紫(むらさき)の一本(ひともと)』『江戸咄(えどばなし)』『江戸雀(えどすずめ)』『江戸真砂(えどまさご)六十帖』などいう書物や...
淡島寒月 「明治十年前後」
...渾名(あだな)に呼ばれた海雀(うみすずめ)よ...
泉鏡花 「海異記」
...川船のぎいとまがるやよし雀(すずめ)昭和三年六月姉妹(おととい)や麦藁籠(むぎわらかご)にゆすらうめ昭和三年七月十四日 婦人俳句会...
高浜虚子 「五百句」
...戸外では雀(すずめ)が百囀(ももさえずり)をしている...
田山花袋 「田舎教師」
...五 泉童話的な「紅雀(べにすずめ)」に対照すると「泉」は比較にならぬほど複雑で深刻な事件とその心理とを題材として取扱っているから...
寺田寅彦 「映画雑感6[#「6」はローマ数字、1-13-26]」
...第三のすずめがこれに参加することもある...
寺田寅彦 「藤棚の陰から」
...雀(すずめ)つれ/″\に雀馴らそと勝手口ぱんの屑やら飯の粒朝夕わすれず撒(ま)いてやる...
永井壮吉 「偏奇館吟草」
...すずめさえ、このとおり、ましてすずめにまさる人の子の誠一とカヤノ、なんでお忘れになることがあろう? 片時といえども神の愛の目が外れることがあろうか?この子の髪の毛の数さえ神は知っている...
永井隆 「この子を残して」
...雀(すずめ)が鳴く...
夏目漱石 「三四郎」
...電線にとまった雀(すずめ)が...
新美南吉 「最後の胡弓弾き」
...突然バタバタと雀(すずめ)が二羽...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...夕立や草葉を掴(つか)む群雀(むらすずめ)急の夕立に打たれて...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...里にいるのは無数の雀(すずめ)ばかり...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...いとも熱心に雀(すずめ)以上の羽客を歓迎しているのである...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...雀(すずめ)の後(あと)をおっかけたりして...
吉川英治 「神州天馬侠」
...こんなところに人家(じんか)がある」「あの女雀(めすずめ)どもの巣(す)であろう」「それッ」「片(かた)ッぱしから火をかけてみな殺しにしてしまえ」「いや...
吉川英治 「神州天馬侠」
...辺りの群(む)ら雀(すずめ)と一(いっ)しょになって嘲る社のH君に...
吉川英治 「随筆 新平家」
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