...すじかいに声を飛ばすほととぎすのほかに...
芥川龍之介 「偸盗」
...横すじかいに休らいながら飛びながら...
有島武郎 「或る女」
...また別なときに「筋違(すじかい)に葱(ねぎ)を切るなり都ぶり」という句を君はどう思うと聞かれたときも句の意味がわからなかった...
寺田寅彦 「思い出草」
...筋違(すじかい)の見附(みつけ)から浅草(あさくさ)見附に至るまで々(さんさん)として柳が生茂(おいしげ)っていたが...
永井荷風 「日和下駄」
...「ええ」「二階の下に飛石が三つばかり筋違(すじかい)に見えて...
夏目漱石 「虞美人草」
...電信線の一部分が筋違(すじかい)に見えるだけであった...
夏目漱石 「行人」
...彼らの顔立を筋違(すじかい)に見始めた...
夏目漱石 「行人」
...石垣の端(はじ)には階段が筋違(すじかい)に庭先まで刻(きざ)み上げてありました...
夏目漱石 「行人」
...それから揚場(あげば)を筋違(すじかい)に毘沙門前(びしゃもんまえ)へ出た...
夏目漱石 「それから」
...最も無遠慮な形式で筋違(すじかい)に切断されていた...
夏目漱石 「明暗」
...後(うしろ)を向いて筋違(すじかい)に身体(からだ)を延ばしながらお延に訊(き)いた...
夏目漱石 「明暗」
...突き当って筋違(すじかい)見附...
野村胡堂 「江戸の昔を偲ぶ」
...いきなり筋違見附(すじかいみつけ)の方へスタスタと駆け出すじゃありませんか」「…………」「五六町追っかけたが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ウワ――アアイイ……』と横筋違(よこすじかい)に往来(おおかん)ば突抜けて行きます...
夢野久作 「近世快人伝」
...白足袋を横すじかいに閃(ひら)めかして...
夢野久作 「空を飛ぶパラソル」
...椅子の背に横すじかいに凭(もた)れかかったまま女の出て行ったあとをじいーっと見詰めているようであった...
夢野久作 「暗黒公使」
...少し横すじかいのX形に重なり合ったまま...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...唇を横すじかいにしいしいプカプカと紫色の煙を吸い味わっていた...
夢野久作 「老巡査」
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