...その又辮髪は二すじとも丁度南京玉を貫いたように無数の青蠅を綴っている...
芥川龍之介 「雑信一束」
...三味線(みすじ)の糸を弾くが如く...
泉鏡花 「浮舟」
...彼の素姓(すじょう)を語る貴重な資料があるのに違いない...
海野十三 「英本土上陸戦の前夜」
...すなわち中村屋の餅は最上の新兵衛餅ひとすじであって...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...やはり気候風土の多様性という必須条件(ひっすじょうけん)が具備していなければならない道理であろう...
寺田寅彦 「日本人の自然観」
...彼は世渡りの道に裏と表の二条(ふたすじ)あるを見ぬきて...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...お望みしだいに売りますじゃ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...石垣の端(はじ)には階段が筋違(すじかい)に庭先まで刻(きざ)み上げてありました...
夏目漱石 「行人」
...背すじを走るのをおぼえたが...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...「好く古本屋で出くわすじゃないか」と云うような事を...
森鴎外 「雁」
...頚すじから肩にかけて...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...ところが吾妻橋を渡って河一すじ向うに行くと...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...品のいい鼻梁(はなすじ)の左右に...
夢野久作 「少女地獄」
...敷居や畳の条目(すじめ)を見詰めながら...
横光利一 「洋灯」
...雨のような筋(すじ)を三たびかいた...
吉川英治 「神州天馬侠」
...もとよりこれからの道すじをどう取るかのことだったのであろう...
吉川英治 「新書太閤記」
...古鎧(ふるよろい)に錆槍(さびやり)一筋(ひとすじ)持って駈けつけ参りました...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...二筋(ふたすじ)の道を見廻していると...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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