...第十代目に崇神天皇(すじんてんのう)がお位におつきになりました...
鈴木三重吉 「古事記物語」
...何か脊筋(せすじ)の寒くなるような凄(すさま)じい気配に襲われました...
太宰治 「人間失格」
...二条(ふたすじ)か三条(みすじ)かに寒水石(かんすいせき)の食卓(テーブル)を据(す)えた店には...
田中貢太郎 「水魔」
...もと此のお児は浅井どのゝお家にとっては御主筋(おしゅうすじ)にあたられる江北のおん屋形...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...話が本筋(ほんすじ)をはずれると...
夏目漱石 「こころ」
...一四横山五助の、最後のうめきが、まだ耳に残っている浪路、気も上擦って、闇の小径を、それぞ音羽の通りと思われる方角を指して、ひた駆けに駆けつづけたが、息ははずむ、動悸は高ぶる、脚のすじは、痙(ひ)き攣(つ)ッて、今はもう、一あしも進めなくなるのを、やッとのことで、町家の並んだ、夜更けの巷路(こうじ)まで出ると、――ウ、ウ、ウ、ワン、ワン!と、突然、吠えついた犬――人こそ殺したれ、かよわい女気(おんなぎ)の、小犬が怖さに、また、やぶけそうな心臓を、袂で押えて急いだが、小犬はどこまでもと、吠え慕って、やがて、それが、二匹になり、三匹になる...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...ただ一すじだけが的中するのだ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...大きな素性(すじょう)の良い木材が...
柳田国男 「母の手毬歌」
...その筋路(すじみち)をおおよそは見分けてやって...
柳田国男 「木綿以前の事」
...見つけたものが彼の頚すじと肩の毛をはつと逆立たせた...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...私の首すじのあたりがポカポカと暖かくなるのを感じた...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...この護国寺のすじ向うにある...
吉川英治 「江戸三国志」
...向うから逃げ出すじゃろう」「御名案」「早速に呼べ」「どなた様に...
吉川英治 「江戸三国志」
...彼方の防風林をつらぬく一(ひと)すじの道を...
吉川英治 「新書太閤記」
...身素姓(みすじょう)を名乗り合い...
吉川英治 「新・水滸伝」
...柾木孫平治(まさきまごへいじ)覚(おぼ)え書(がき)人々は時の天下様である太閤(たいこう)の氏素姓(うじすじょう)を知りたがった...
吉川英治 「茶漬三略」
...街道すじで聞えれば...
吉川英治 「源頼朝」
...又八の眼からも白いすじが流れていた...
吉川英治 「宮本武蔵」
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