例文・使い方一覧でみる「すさまじく」の意味

...すさまじくうなりながら... すさまじくうなりながらの読み方
芥川龍之介「偸盗」

...あるいはすでに実行してきたような切実感があつて聞くものをすさまじく圧倒した...
伊丹万作「私の活動写真傍観史」

...悪魔の形相すさまじく... 悪魔の形相すさまじくの読み方
江戸川乱歩「一寸法師」

...ぱち／＼とものゝ干割（ひわ）れるおとがすさまじく... ぱち／＼とものゝ干割れるおとがすさまじくの読み方
谷崎潤一郎「盲目物語」

...縫ふやうに縁（へり）に並んで生えてゐる楊柳（やうりう）の緑についさつきから吹き出した蒙古風（もうこかぜ）がすさまじく黄（きいろ）い埃塵（ほこり）を吹きつけてゐるのを眼にした... 縫ふやうに縁に並んで生えてゐる楊柳の緑についさつきから吹き出した蒙古風がすさまじく黄い埃塵を吹きつけてゐるのを眼にしたの読み方
田山録弥「犬」

...時にはすさまじく蒙古風の吹荒れる砂漠の中で... 時にはすさまじく蒙古風の吹荒れる砂漠の中での読み方
田山録弥「海をわたる」

...一の殿のすさまじく仰々しい行列に逢つて... 一の殿のすさまじく仰々しい行列に逢つての読み方
田山花袋「道綱の母」

...黒雲高くおほ空の照る日の影を呑みけして紅蓮の焔すさまじく巖も熔くる火のみ山あめつちわかぬ渾沌のおもかげ君はこゝに見む...
土井晩翠「天地有情」

...――寒い風がすさまじく吹いている... ――寒い風がすさまじく吹いているの読み方
豊島与志雄「蠱惑」

...すさまじくもあります... すさまじくもありますの読み方
中里介山「大菩薩峠」

...雪はでんぷんをまきちらしたようにすさまじく吹きあれている... 雪はでんぷんをまきちらしたようにすさまじく吹きあれているの読み方
林芙美子「美しい犬」

...眠（ねぶ）るといふ事（こと）ふつに無（な）ければ落入（おちいり）たる眼（まなこ）に形相（ぎやうさう）すさまじく此世（このよ）の人（ひと）とも覺（おぼ）えずなりぬ... 眠るといふ事ふつに無ければ落入たる眼に形相すさまじく此世の人とも覺えずなりぬの読み方
樋口一葉「うつせみ」

...ダフウトの美はすさまじく... ダフウトの美はすさまじくの読み方
フィオナ・マクラウド　Fiona Macleod 松村みね子訳「髪あかきダフウト」

...すさまじく変って来るのを見きわめると... すさまじく変って来るのを見きわめるとの読み方
三上於菟吉「雪之丞変化」

...つゞいて熊がすさまじく吼える声が聞えたので... つゞいて熊がすさまじく吼える声が聞えたのでの読み方
宮原晃一郎「熊捕り競争」

...すさまじく跳ねかえつて後を追つた... すさまじく跳ねかえつて後を追つたの読み方
ジャック・ロンドン　Jack London 山本政喜訳「荒野の呼び声」

...ものすさまじく震撼（しんかん）しだした... ものすさまじく震撼しだしたの読み方
吉川英治「神州天馬侠」