...凄味(すごみ)に富んでいるかわからない...
芥川龍之介 「上海游記」
...彼のすごみのある顔が...
海野十三 「恐竜島」
...一種異様の凄味(すごみ)が...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...いうにいわれぬ凄味(すごみ)を添えているのです...
江戸川乱歩 「湖畔亭事件」
...脅迫しているんです」何か滑稽な言葉だけにかえって凄味(すごみ)をはらんで「僕はまじめに脅迫します」「………」「ミーちゃんとかぎらない...
高見順 「如何なる星の下に」
...頼むわよ」女性的ながら何かすごみのきいた声だった...
高見順 「いやな感じ」
...プドーフキンは爆発の光景を現わすのに本物のダイナマイトの爆発を撮(と)ってみたがいっこうにすごみも何もないので...
寺田寅彦 「映画芸術」
...和歌浦(わかのうら)の深みへ身を投げて死んでおしまいなすった」紀三井寺の入相の鐘の音(ね)というところに妙に節をつけて――つまり鳴物入(なりものい)りで話にまた相当の凄味(すごみ)がついた...
中里介山 「大菩薩峠」
...剣難の相はどこかに凄味(すごみ)がある...
中里介山 「大菩薩峠」
...凄味(すごみ)というようなものが加わって...
中里介山 「大菩薩峠」
...凄味(すごみ)があつたわ...
新美南吉 「ラムプの夜」
...円朝の凄味(すごみ)で眼をしかめたり...
長谷川時雨 「古屋島七兵衛」
...凄味(すごみ)のある声でいった...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...必殺の凄味(すごみ)があふれる...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...(地摺(じず)り青眼とでもいうのか)凄味(すごみ)のある構えで...
山本周五郎 「雨あがる」
...一種の凄味(すごみ)があった...
山本周五郎 「風流太平記」
...その形状の凄味(すごみ)より来る視覚上の刺戟暗示を以て...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...ジャン!妖韻(よういん)のこもった鐘(かね)の音(ね)――そして一種の凄味(すごみ)をおびた貝(かい)の音(ね)がひびいてきた...
吉川英治 「神州天馬侠」
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