...「さん・せばすちあん」は船長のあとからすごすごそこへ帰って来る...
芥川龍之介 「誘惑」
...馬の始末を頼んですごすごと競馬場を出た...
有島武郎 「カインの末裔」
...すごすごと少将の前を退いた...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...すごすごと家を出た...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...すごすご帰って来たんです」「ふむ...
大阪圭吉 「灯台鬼」
...すごすごと庫裏(くり)に入つて往つたが...
薄田泣菫 「茶話」
...ついさっき暴れていたとは別人のようにすごすごと下りて行った後姿が淋しかった...
寺田寅彦 「札幌まで」
...すごすごと座敷へ入って寝てしまった...
徳田秋声 「足迹」
...すごすごと帰っていった...
豊島与志雄 「鯉」
...素手ですごすご帰る...
中里介山 「大菩薩峠」
...番衆に押しもどされてすごすご後列へもどって行くが...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...悄々(すごすご)我部屋へ戻ろうとして梯子段(はしごだん)の下まで来ると...
二葉亭四迷 「浮雲」
...が蝶々さんは受けつけず公爵はすごすご帰ります...
三浦環 「お蝶夫人」
...すごすご宵の辻を曲がって行った...
吉川英治 「大岡越前」
...すごすごと逃げるが如く帰ってしまった...
吉川英治 「剣難女難」
...咲耶子はまたすごすごとそこをさった...
吉川英治 「神州天馬侠」
...すごすご去りかけた...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...すごすご裏庭へ退散して...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
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