...すこやかな面もちをした口に駄菓子などが投げこまれて...
飯田蛇笏 「茸をたずねる」
...月満たずして早産(うま)れおちたすこやかな彼の初孫(ういまご)なんだ!……」わたしは思わずハッとした...
大阪圭吉 「灯台鬼」
...すこやかな呼吸二月十日雨...
種田山頭火 「其中日記」
...お使ひをさし上げようと致してをりましたところでございます……』『物したか?』『すこやかな...
田山花袋 「道綱の母」
...わが父すこやかなれば蟲のわが身とこしなへに餓ゑじ...
永井壮吉 「偏奇館吟草」
...運命も与次郎も手を下しようのないくらいすこやかな眠りに入った...
夏目漱石 「三四郎」
...すこやかなれかしと祈(いの)りて此長(このなが)き世(よ)をば盡(つく)さんには隨分(ずいぶん)とも親孝行(おやこう/\)にてあられよ...
一葉女史 「ゆく雲」
...すこやかな『瑞陽』のすがたを御覧になる思召(おぼしめ)しもあられたので...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...そのすこやかな肉体のあらゆる精力と...
宮本百合子 「明日の知性」
...すこやかな泥人形などに思をよせて居る...
宮本百合子 「雨滴」
...そのすこやかな成長を願わずにいないだろう母の思いと...
宮本百合子 「権力の悲劇」
...すこやかな幹を顫慄(せんりつ)させる泉の深い感応...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...健やかな情感とすこやかな理性というものは...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...すこやかな情感はすこやかな理性に生活が貫かれて居り...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...本当にすこやかな息吹きも爽やかな力を...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...海からのすこやかな空氣を吸ひ込みながら歩いた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...「いよいよ、おすこやかな態...
吉川英治 「新書太閤記」
...すこやかな子をもうけ...
吉川英治 「新書太閤記」
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