...涙が目じりからあふれて両方のこめかみの所をくすぐるようにするすると流れ下った...
有島武郎 「或る女」
...その日の昼(ひる)すぐる頃竹助といふ剛夫(がうふ)をえらみ...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...いまもなお私の耳朶(みみたぶ)をくすぐる祖母の子守歌...
太宰治 「玩具」
...そっと背後から行って、くすぐると、女が顔をこっちに向けたが、どうでしょう、その顔は、目も鼻もない、つるりっとした白い肉のかたまりじゃありませんか...
田中貢太郎 「涼亭」
...馬術すぐるるオレステス...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...この肉体をくすぐる...
豊島与志雄 「自由人」
...ひるすぐるほどに奈良につく...
長塚節 「長塚節歌集 上」
...その沈默(ちんもく)をくすぐるやうに間遠(まとほ)に聞(き)こえて※た...
南部修太郎 「夢」
...それにはくすぐるような言葉なんか書かれていませんでした...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...糸子(いとこ)は目(め)の前(まへ)すぐる雲(くも)とも思(おも)はず...
一葉女史 「たま※[#「ころもへん+攀」、U+897B]」
...金五郎の鼻をくすぐる...
火野葦平 「花と龍」
...無量の感慨をこめてくすぐるようにささやく愛の言葉を持っていたのである...
細井吉造 「二つの松川」
...(男のアゴの下をくすぐるような事をする...
三好十郎 「廃墟(一幕)」
...足下之吉祥善事莫過之(これにすぐるはなく)候...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...ただ面白く易しくてわたしをくすぐる書物か...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ある種の快楽の中で出あう・そして単なる健康や無痛の上に我々を引き上げるように思われる・あのくすぐるような刺激も...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ただ自分をくすぐるあの甘い情念や・自分が他人に好かれているのを知って感ずる愉快さや・甲からも乙からも愛され求められていると知って感ずるあの愉快さを・捨ててかえりみないばかりでなく...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...すぐる三日間にわたる天皇の南都行幸は...
吉川英治 「私本太平記」
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