...古い森林の木がすくすくと天をついて立つ...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...繋船(かかりぶね)の帆柱がすくすくと垣根に近い...
泉鏡花 「歌行燈」
...すくすくと衝立つてゐる...
薄田泣菫 「森の声」
...わたしは夜のまにトウモロコシがすくすく育つように成長した...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...すくすく御成長なさつてゐたといふわけになるのでございますが...
太宰治 「右大臣実朝」
...すくすくと成長したが...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...すくすくと成人するのを見たからである...
アネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフ Annette von Droste=Hulshoff 番匠谷英一訳 「ユダヤ人のブナの木」
...丈夫にすくすくと御成長になっているように拝せられた...
中谷宇吉郎 「雪今昔物語」
...只子供だけはすくすくとそだてて...
林芙美子 「あひびき」
...すくすくとそだたなかったって云うの?」「ええ...
林芙美子 「晩菊」
...けれどこの苦しい忍耐の後で――私たちの心はすくすくと生長して行きませう...
牧野信一 「〔婦人手紙範例文〕」
...矗々(すくすく)と空に裸の枝を延ばしていた...
水上滝太郎 「果樹」
...すくすくと生成して行ってよいという生活だったと思います...
宮本百合子 「美しく豊な生活へ」
...さうしてその芽は茎は生れた儘何らの工みも妨げもなくすくすくと生ひ立つた...
室生犀星 「愛の詩集」
...幹も枝もすくすくと伸び...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...……観世丸もああして無心な育ちをすくすくとしておるではないか...
吉川英治 「私本太平記」
...若竹のすくすくと青い竹林を越えると...
吉川英治 「宮本武蔵」
...それが十本二十本百本と次ぎ次ぎに相聳えてすくすくと伸びた大枝小枝のさきに鮮黄色の葉をつけている...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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