...後(うしろ)にも前にも左右にもすくすくと人の影...
泉鏡花 「伊勢之巻」
...すくすくと伸びあがつた古い藤蔓が...
薄田泣菫 「森の声」
......
武田祐吉 「古事記」
...すくすく御成長なさつてゐたといふわけになるのでございますが...
太宰治 「右大臣実朝」
...たくさんな丸い葉は見るまにすくすくと向きを変え...
寺田寅彦 「自画像」
...いつも世話係からすくすく育ってるとは聞いてた...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「土色の顔」
...矗々(すくすく)と天を刺して居る...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...すくすくと成長したが...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...すくすくと育っていった...
アネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフ Annette von Droste=Hulshoff 番匠谷英一訳 「ユダヤ人のブナの木」
...すくすくと立ち並んでいる...
中谷宇吉郎 「大雪山二題」
...と、いうのは、気宇のすぐれた女ばかりをいうのではない、眉(まゆ)も、顔だちも、はれやかに、背丈(せたけ)などもすぐれて伸々(のびのび)として、若竹のように青やかに、すくすくと、かがみ女の型をぬけて、むしろ反身(そりみ)の立派な恰好(かっこう)であった...
長谷川時雨 「明治大正美女追憶」
...幸田ゆき子のすくすくした躯(からだ)つきが...
林芙美子 「浮雲」
...すくすくとそだたなかつたつて言ふの?」「ええ...
林芙美子 「晩菊」
...姪たちはすくすくと伸びてゐるのだつた...
原民喜 「氷花」
...けれどこの苦しい忍耐の後で――私たちの心はすくすくと生長して行きませう...
牧野信一 「〔婦人手紙範例文〕」
...さうしてその芽は茎は生れた儘何らの工みも妨げもなくすくすくと生ひ立つた...
室生犀星 「愛の詩集」
...若竹のすくすくと青い竹林を越えると...
吉川英治 「宮本武蔵」
...この「三寸の人」は三月ほどの間にすくすくと成長して...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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