...すき間もる光線が...
有島武郎 「或る女」
...鎧戸(よろいど)のすき間から蝋燭(ろうそく)の光がもれるのを見た...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...いくらかはいり込むくらいの壁のすき間はあった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...うっかりしてるすき間からでも...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...その一枚一枚のすき間から御天道様(おてんとうさま)が御光来である...
夏目漱石 「倫敦消息」
...しかし戸のすき間からのぞいて見ると...
新美南吉 「鳥右ヱ門諸国をめぐる」
...障子のすき間から...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...すき間もる風霜夜さむけく...
樋口一葉 「花ごもり」
...磚(せん)のすき間から生えている葎までも何か大事そうに踏まえて...
堀辰雄 「大和路・信濃路」
...すき間もなく原野を蔽(おお)うてつづいていた...
本庄陸男 「石狩川」
...がっちりとした精気あふれる顔のぐるりを房飾りのようなすき間ない鬚で囲われた風貌である...
宮本百合子 「カール・マルクスとその夫人」
...文学研究会の青年たちは、もう技術的に或る程度まで完成したプロレタリア作家たちの持っている、このすき間を、生産と文学との間に持たない地位にある...
宮本百合子 「「鎌と鎚」工場の文学研究会」
...天井板のすき間から電気のコードのようなものが見えているが...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...驚いて戸のすき間から身をひこうとしましたときに...
室生犀星 「あじゃり」
...前簾(まえすだれ)のすき間から月のように匂う生絹の顔をちらと見入った...
室生犀星 「荻吹く歌」
...厚い防音装置のある壁のすき間から洩れることは...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
...しばしば屋根の萱や藁のわずかなすき間から出入りして...
柳田国男 「母の手毬歌」
...夕顔の蔓(つる)のすき間から見える...
吉川英治 「新書太閤記」
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