例文・使い方一覧でみる「すき通る」の意味
スポンサーリンク...古藤はすき通るように白い手くびをしばらくなで回していたが... 
有島武郎 「或る女」
...おどろくまい事かすき通るほど光ってござった王子はまるで癩病（らいびょう）やみのように真黒（まっくろ）で...
有島武郎 「燕と王子」
...その眼中にはすき通るような松やにの涙が宿って...
ストリンドベルヒ August Strindberg 有島武郎訳 「真夏の夢」
...夫々の窓にすき通る様な色薄絹のカーテンがはりつめてあった...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...これが表へすき通るのだよ」なるほど見れば彼の言う通り...
江戸川乱歩 「鏡地獄」
...二重瞼（ふたえまぶた）のすき通るような眼...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...そのすき通るような新緑をながめている...
大杉栄 「日本脱出記」
...重って来た困る事にすき通る様なかおをして壺のかすかに光るのを見る...
宮本百合子 「葦笛（一幕）」
...そのうす赤くすき通る耳たぼをもって居る御前は――世界中にある美くしいものにつける形容詞を集めても御前の美くしさを云う事は出来まいネー...
宮本百合子 「葦笛（一幕）」
...いきな模様の裾長い着物に好きでかつら下地にばかり結って居た様子はそのお白粉気のないすき通るほどの白さと重そうに好い髪とで店の若いものがせめてとなりの娘だったら附文位はされようものと云ったほどの...
宮本百合子 「お女郎蜘蛛」
...日の高くなるまで女はすき通る様なかおをしてねて居た...
宮本百合子 「お女郎蜘蛛」
...すき通るようなあの人の顔...
三好十郎 「殺意（ストリップショウ）」
...衰えきってほとんどすき通るような顔色...
三好十郎 「その人を知らず」
...〔無題〕すき通る緑...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...一本のひよろ、ひよろとしたねぢり草がわたしの心へ入つて来たことに、すき通る緑、泣いた女の瞼のやうな薄桃色...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
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