...すいれんが水面(すいめん)にすきまもないくらい...
伊藤左千夫 「箸」
...かいだんのすきまから甲板にとびだしました...
海野十三 「電気鳩」
...ぬけ出すすきまはぜんぜんないのです...
江戸川乱歩 「おれは二十面相だ」
...ごくほそいすきまを残して...
江戸川乱歩 「仮面の恐怖王」
...ちゃんと空気のかようすきまが作ってあったので...
江戸川乱歩 「サーカスの怪人」
...ドアのすきまからのぞいてみましたが...
江戸川乱歩 「少年探偵団」
...ちょうど指をさし込むのに都合のよい隙間(すきま)があるので...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...おしろをすきまもなく取りまかれたのでござります...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...入れ歯と歯ぐきとの接触の密なことは紙一重のすきまも許さないくらいのものらしい...
寺田寅彦 「自由画稿」
...雨あしのすきまなくみえるのも...
中勘助 「妹の死」
...ついとむかふへかくれて杉のすきまからそつとこちらを窺つてるらしかつた...
中勘助 「銀の匙」
...お品(しな)が自分(じぶん)の股引(もゝひき)と足袋(たび)とをおつぎに提(さ)げさせて歸(かへ)つた時(とき)に月(つき)は竊(ひそか)に隣(となり)の森(もり)の輪郭(りんくわく)をはつきりとさせて其(その)森(もり)の隙間(すきま)が殊(こと)に明(あか)るく光(ひか)つて居(ゐ)た...
長塚節 「土」
...両蓋に隙間(すきま)なく七子を盛る金側時計が収めてあった...
夏目漱石 「虞美人草」
...左はだらだらの谷で野葡萄(のぶどう)や雑木が隙間(すきま)なく立て込んだ...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...そしてあるかぎりの花で彼女の柩(ひつぎ)のすきまは埋めたかった...
長谷川時雨 「松井須磨子」
...Kは扉の隙間(すきま)から叫んだ...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...すきま風が身にしみる...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...その片隅の大きな瓦斯暖炉の前の空隙(すきま)に...
夢野久作 「超人鬚野博士」
便利!手書き漢字入力検索