...これを遣(や)り戸(ど)のすきまから...
芥川龍之介 「偸盗」
...開(あ)け放(はな)った障子(しょうじ)の隙間(すきま)からはお庭(にわ)もよく見(み)えましたが...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...すきま風のしたことか...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「すずの兵隊さん」
...うす汚(ぎた)ないカーテンのすきまから...
ハーバート・ジョージ・ウエルズ 海野十三訳 「透明人間」
...ここのドアにはそういうすきまもなかった...
江戸川乱歩 「影男」
...そのわずかのすきまから...
江戸川乱歩 「鉄塔の怪人」
...それでも小粒の珠のすきまから...
太宰治 「お伽草紙」
...風にSI・SIとしきりに hissing sounds ――すぺいんの人はYESというところを「スィ!」と歯の隙間(すきま)から...
谷譲次 「踊る地平線」
...黄色のかわいい草が一本石のすきまに生えて...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...おつぎは戸(と)の隙間(すきま)から覗(のぞ)いて「爺(ぢい)見(み)てえだな...
長塚節 「土」
...道筋(みちすぢ)には處々(ところ/″\)離(はな)れ離(ばな)れな家(いへ)の隙間(すきま)に小(ちひ)さな麥畑(むぎばたけ)があつた...
長塚節 「土」
...隙間(すきま)だらけな縁側の上に煙管(きせる)をおもりにして擴げるのでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...未亡人を狙って女将セレスティンの肥満った心臓の空隙(すきま)へ入夫して来たのがミニィル・ヴァン・デル・ヴェルド君である...
牧逸馬 「ロウモン街の自殺ホテル」
...忽ち杉の木の隙間(すきま)があって畳一枚ほど明るく照って居る...
正岡子規 「句合の月」
...ただ宇治で思いがけぬ隙間(すきま)からのぞいた時から恋しい人になったことを言い...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...毎日家事のすきまを見ては程近い歌寿の家を訪ねて介抱してやった...
夢野久作 「黒白ストーリー」
...それで家主のお爺さんが勝手口の戸の隙間(すきま)から大きな声で呼んでみたが...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...破れ戸の隙間(すきま)から...
吉川英治 「剣の四君子」
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