...大きなすきまには...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「マッチ売りの少女」
...透間(すきま)は些(すこ)しもないのであるから...
泉鏡花 「伊勢之巻」
...枝がはりだして隙間(すきま)のないほどだ...
海野十三 「少年探偵長」
...まつげのすきまから...
江戸川乱歩 「断崖」
...愛を注いで満たすべきすきまがないからである...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...テントのすきまから...
太宰治 「逆行」
...ヒュウと冷いすきま風が感じられて...
太宰治 「女生徒」
...そのあいだをよく南画などにある一面隙間(すきま)なく小波(さざなみ)のたった海が流れてゆく...
中勘助 「母の死」
...松の木立の隙間(すきま)から...
中里介山 「大菩薩峠」
...道筋(みちすぢ)には處々(ところ/″\)離(はな)れ離(ばな)れな家(いへ)の隙間(すきま)に小(ちひ)さな麥畑(むぎばたけ)があつた...
長塚節 「土」
...そんな人びとの一人が一度は上のすきまから洗面器一杯の水を従僕に浴びせかけた...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...雲と雲とのすきまから...
火野葦平 「人魚」
...まどわくの すきまに さびた くぎを おしこもうと するのですが...
ベアトリクス・ポッター Beatrix Potter 大久保ゆう やく 「きつねめさんのはなし」
...了意の『東海道名所記』に「大きなる赤犬かけ出てすきまなく吠えかかる云々...
南方熊楠 「十二支考」
...教室でもいちばん火に遠いこわれた戸のすきまから風のひゅうひゅう入って来る北東の隅(すみ)だったのです...
宮沢賢治 「イーハトーボ農学校の春」
...普通は勝手な瓦(かわら)の隙間(すきま)などに巣を掛け...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...一寸大の唐獅子の群れを一匹毎(ごと)に色を変えて隙間(すきま)なく刺した物で...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...黒杉の梢のすきまを鮮らかにしている...
吉川英治 「平の将門」
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