...達雄は場末(ばすえ)のカフェのテエブルに妙子の手紙の封を切るのです...
芥川龍之介 「或恋愛小説」
...漸々(だんだん)自分の行末(いくすえ)までが気にかかり...
岡崎雪聲 「死神」
...作の側へ引すえられたが...
徳田秋声 「あらくれ」
...さんざん考えあぐんだ末(すえ)...
豊島与志雄 「人形使い」
...水の中に落ちても溺れずにすむのだが……」そしていろいろ考えたすえ...
豊島与志雄 「魔法探し」
...けっして世間の末(すえ)ッ子(こ)のように母から甘く取扱かわれなかった...
夏目漱石 「硝子戸の中」
...真赤に灼けた煖炉の傍に机をすえて報告書を書き出したが...
久生十蘭 「海豹島」
...一時間近くも歩きまわったすえ...
久生十蘭 「虹の橋」
...須永から見られて次々と各人各様の表情と態度を示す)舟木 …………(眼をすえてジッと須永を見る...
三好十郎 「冒した者」
...そちも行け」旗本のうちから名指された千秋加賀守季忠(ちあきかがのかみすえただ)が...
吉川英治 「新書太閤記」
...『他国者だな』と睨(ね)めすえた...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...介は、腹が癒えないように、なおも、打って打って、打ちすえた...
吉川英治 「親鸞」
...それは」「月輪殿のお末女(すえ)の方...
吉川英治 「親鸞」
...寺沢堅高(すえたか)...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...大聖寺(だいしょうじ)の前田の家来か九谷の陶器作(すえものつく)りの伜(せがれ)だろう...
吉川英治 「増長天王」
...その縁側に腰をすえこんでいた甲比丹(かぴたん)の三次...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...頼朝(よりとも)にもお覚(おぼ)えのよい梶原景季(かじわらかげすえ)であった...
吉川英治 「日本名婦伝」
...陶器作(すえものづく)りの煙管(きせる)に...
吉川英治 「宮本武蔵」
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