...――雪の積った城楼(じょうろう)の屋根だの...
芥川龍之介 「奇怪な再会」
...この画は平家の若い美くしい上臈(じょうろう)が壇(だん)の浦(うら)から遁(のが)れて...
内田魯庵 「美妙斎美妙」
...そこへ御一族のお子様がたや上(じょうろう)様がたをお引き出しなされて...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...此れは身分のある上(じょうろう)が我が名を秘して目下の者へ申し送ったものゝようである...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...あたかもこれ邯鄲枕上盧生(かんたんちんじょうろせい)の夢...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...如露(じょうろ)で丹念(たんねん)に往来を濡(ぬ)らしていた...
夏目漱石 「行人」
...すまし顔の女院や上(じょうろう)などは目もくれない...
久生十蘭 「無月物語」
...常禄(じょうろく)の高を減じたるをいうに非ず...
福沢諭吉 「旧藩情」
...キミとも上(じょうろう)とも彼らを呼んだのは...
柳田国男 「木綿以前の事」
...それがまた絵巻物にでも見るような上(じょうろう)のローマンスと交錯して...
柳田国男 「木綿以前の事」
...簾中以下上(じょうろう)たちの塗駕(ぬりかご)や輿(こし)や...
吉川英治 「新書太閤記」
...上(じょうろう)たちの中にいるわが妻の側へ寄った...
吉川英治 「新書太閤記」
...城楼(じょうろう)の一端から...
吉川英治 「新書太閤記」
...やんごとなき上(じょうろう)の君で...
吉川英治 「親鸞」
...〔少納言信西入道〕美福門院の上(じょうろう)紀伊ノ局の良人...
吉川英治 「随筆 新平家」
...橋杭にかかった五人の遊女を葬って「上塚(じょうろうづか)」とよんだり「傾城塚」と称して...
吉川英治 「随筆 新平家」
...そういう上(じょうろう)たちの風雅(みやび)も知らねば...
吉川英治 「源頼朝」
...全国の国分尼寺に阿弥陀丈六像(じょうろくぞう)一躯・脇侍(わきじ)菩薩二躯を造ると共に...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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