...妙にじめじめしていました...
芥川龍之介 「妖婆」
...じめじめした穴蔵のろうやへエリーザは押し込められました...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「野のはくちょう」
...少なからず湿々(じめじめ)して居た...
石川啄木 「葬列」
...じめじめした雨かなどのように彼の心に降りそそいで来た...
相馬泰三 「六月」
...その時計の音がじめじめと鳴っていた...
田中貢太郎 「女の首」
...じめじめした汐風(しおかぜ)に...
徳田秋声 「足迹」
...それがじめじめと内攻して...
豊島与志雄 「失われた半身」
...夏の間じめじめと足を濡らしていたこの湿地帯も...
中谷宇吉郎 「泥炭地双話」
...女も「じめじめする事」と片手に袂(たもと)の先を握って見て...
夏目漱石 「一夜」
...なぜなら細民窟(さいみんくつ)のじめじめした長屋住いや...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...じめじめしています...
林芙美子 「ふしぎな岩」
...兄上様民喜●昭和二十一年十月十三日 大森区馬込末田方より 広島県佐伯郡平良村 原信嗣宛毎日よく雨が降つてじめじめした天気がつづいて居ます...
原民喜 「書簡」
...暗いしじめじめしているしね...
室生犀星 「幻影の都市」
...うす暗くてじめじめした...
山本周五郎 「桑の木物語」
...陰気でじめじめした部屋であった...
山本周五郎 「花も刀も」
...塩気のある水がじめじめしている池などの多い――渺茫(びょうぼう)たる平野だった...
吉川英治 「新書太閤記」
...じめじめした北の隅までゆくと...
吉川英治 「新書太閤記」
...じめじめとうすら冷い日蔭をくぐって行く所もあった...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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