...やがてじめじめと降り続いて...
有島武郎 「或る女」
...葉子がアメリカに出発した朝も九月ではあったがやはりその日のようにじめじめと雨の降る日だったのを思い出した...
有島武郎 「或る女」
...じめじめした穴蔵のろうやへエリーザは押し込められました...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「野のはくちょう」
...少なからず湿々(じめじめ)して居た...
石川啄木 「葬列」
...なんでもじめじめ雨の降り続いている梅雨の頃の事と覚えていますが...
太宰治 「男女同権」
...ただでさえ入梅のじめじめする日に...
谷崎潤一郎 「細雪」
...いくらじめじめした六月とはいえ...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「株式仲買人」
...病院のなかはじめじめしていた...
徳田秋声 「黴」
...じめじめした細雨に変わっていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...取りあげて見ると、じめじめする...
夏目漱石 「坑夫」
...日は空に寒くどこでもぬかるみがじめじめした道につづいた...
萩原朔太郎 「定本青猫」
...じめじめした一けんの家にはいった...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...水がじめじめとして周囲は杉...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...じめじめと陰気な...
山本周五郎 「山彦乙女」
...うす暗いじめじめしたごみ溜(ため)のような編集室の隅で...
山本周五郎 「陽気な客」
...塩気のある水がじめじめしている池などの多い――渺茫(びょうぼう)たる平野だった...
吉川英治 「新書太閤記」
...又八はもう薪(まき)小屋の湿々(じめじめ)した暗闇に...
吉川英治 「宮本武蔵」
...じめじめとうすら冷い日蔭をくぐって行く所もあった...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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