...じたばたするだけ損だぞ」この言葉が蠅男の耳に入らばこそ...
海野十三 「蠅男」
...じたばたするのはやめた...
高見順 「いやな感じ」
...じたばたすると、かえって死期を繰り上げられるかもしれぬ──悪意なき虐待私らは五人きょうだいであったが、妹の一人は主人の出征中に無理な生活のために死んだし、私と二人の妹とはそれぞれ戦争でつれ合いを亡くしたので、夫婦そろっているのは弟だけである...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...じたばたするんじゃない...
中里介山 「大菩薩峠」
...刎(は)ね返して斬ってかかる)じたばたするない...
長谷川伸 「沓掛時次郎 三幕十場」
...文太郎 (捕縄を出して口で解きかける)じたばたするな...
長谷川伸 「中山七里 二幕五場」
...堕ちゆく面貌の数々といひこころなき蹂躙に委せた心情の隈といふ――喪に塗りつぶされた自棄くそのインキ画で生活の 情痴の ひたむきな妄想の蠅といふ――たちまち群れて唸りをあげ 犇きあがり 修羅の火の手に覆へる大血槽に溺れるといふ――おもふざま其処でじたばたするといふのだ...
逸見猶吉 「逸見猶吉詩集」
...じたばたするな...
宮沢賢治 「蜘蛛となめくじと狸」
...無我夢中でじたばたするうち...
宮原晃一郎 「動く海底」
...じたばたするない...
宮原晃一郎 「ラマ塔の秘密」
...きさまはもうじたばたすることは...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...じたばたするとこいつの眼を二つとも突きやぶるぞ」栄二に組み伏せられた男は動かなくなった...
山本周五郎 「さぶ」
...時にじたばたすることなどある点だけは...
山本周五郎 「長屋天一坊」
...じたばたすると斬ってしまうぞ」「しょ...
山本周五郎 「七日七夜」
...駕籠が動きだしたとき、うしろで、石川兵庫介と名のった男が、じたばたするな、とどなるのが聞えた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...おれはじたばたするのは嫌いなんだ」「それじゃあ...
山本周五郎 「柳橋物語」
...「じたばたするな」と...
吉川英治 「三国志」
...じたばたすると思いのほか...
吉川英治 「神州天馬侠」
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