...大きな森の中の古寺に一人の乞食(こじき)が住んでいた...
有島武郎 「火事とポチ」
...足なえのこじきがひとかたまり...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「幸福のうわおいぐつ」
...いくらおれがこじきだからって...
ハーバート・ジョージ・ウエルズ 海野十三訳 「透明人間」
...(金鍔指すか薦被るかというは大名となるか乞丐(こじき)となるかという意味の名古屋附近に行われる諺...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...」光子さんとそっくりのこじきむすめは...
江戸川乱歩 「超人ニコラ」
...列強の餌食(えじき)になっている支那の真の自立こそは...
高見順 「いやな感じ」
...「目あては提燈だ」三乞食(こじき)に化けて観音裏の田圃道(たんぼみち)を歩いていた庄三郎は...
田中貢太郎 「南北の東海道四谷怪談」
...此の大臣もまた「形美麗に有様いみじきこと限りなし」「大臣のおん形音(ごゑ)気はひ薫(たきもの)の香(か)よりはじめて世に似ずいみじきを云々」と記しているので...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...子供心にも殿の密計を武士にあるまじきなされ方と存じまして...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...これを乾字金(けんじきん)といいましてね...
中里介山 「大菩薩峠」
...大坂城を拝借の儀お許し下さるまじきや...
中里介山 「大菩薩峠」
...あたしが死んだと信じきっている証拠を握ったわけで...
久生十蘭 「猪鹿蝶」
...おはじきは本件の謎とは全く関係がありません」このすきに助手のベイツが漏らした...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「玉手箱」
...医者がもうじき来ます...
宮本百合子 「刻々」
...三食(じき)の人がしだいに多くなって行こうとしているのである...
柳田国男 「母の手毬歌」
...と信じきっているような口ぶりであった...
山本周五郎 「ちいさこべ」
...「どこの乞食(こじき)を買い集めて来たか」と顔を歪(ゆが)めて...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
...ここにおいて前者は僧に肉食(にくじき)妻帯(さいたい)を許して僧俗の区別を緩(ゆる)やかにし...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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