...と思うとまた、その中に旗のようなものや、剣(つるぎ)のようなものも、何千何百となく燦(きらめ)いて、そこからまるで大風(おおかぜ)の海のような、凄じいもの音が、河原の石さえ走らせそうに、どっと沸(わ)き返って参りました...
芥川龍之介 「邪宗門」
...お爺(じい)さんの後(あと)について出掛(でか)けました...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...おじいさん!」と叫びました...
アミーチス 日本童話研究会訳 「母を尋ねて三千里」
...浅間しいの凄じいのというのを通り越して...
石川欣一 「山を思う」
...人がじいっと聴き耳を立てて巡査の姿でも現われればいいと頻りに思い始める...
スティーヴンスン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」
...イソップ爺(じじい)に金のことはひとことも言うな...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...帰りがけにももんじいやへ寄って...
中里介山 「大菩薩峠」
...室内をパッとすさまじい明るさにしてしまいました...
中里介山 「大菩薩峠」
...小卅日(こさんじいんち)にも成(な)んべが...
長塚節 「土」
...この凄まじい水の奔注する隧道(トンネル)を...
野村胡堂 「水中の宮殿」
...竜虎のような凄まじい勇気を振り起して...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...それが木魚の顔のおじいさんのたった一人の妹だときいても...
長谷川時雨 「勝川花菊の一生」
...じいっと見ていると...
林芙美子 「ふしぎな岩」
...あんなに凄じい風だといふのに...
牧野信一 「冬物語」
...勢いは甚だしくすさまじい...
吉川英治 「三国志」
...すさまじい血をかぶった...
吉川英治 「三国志」
...すぐその崖の上から凄まじい滝水のように鳴って落ちる琵琶の音(ね)に気がついて...
吉川英治 「親鸞」
...じいんと鼓膜(こまく)が馬鹿になるような熱さだった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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