...どどどしーん‥‥さあーっ‥‥...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...彼女の心はしーんとしたなりで少しも働こうとはしなかった...
有島武郎 「星座」
...みんなはしーんとして...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「空とぶトランク」
...しーんとしている...
海野十三 「三十年後の世界」
...しーんとしている(間)先生 (励声(れいせい)一番)これ思うに...
海野十三 「新学期行進曲」
...ただしーんとしずまりかえっているばかりです...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...家の前までやって来ると、私の忌(い)まわしい想像はすっかり外れて、アトリエの中は真っ暗になっており、一人の客もないらしく、しーんと静かで、ただ屋根裏の四畳半に明りが燈(とも)っているだけでした...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...しーんとした人気のなさ...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...もうその時分にはしーんと静まり返ってしもてて...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...しーんとして聞いていたが...
中里介山 「大菩薩峠」
...……灯を消したガラスの家はしーんとして深夜のなかに突立つてゐた...
原民喜 「飢ゑ」
...彼の部屋はしーんとして冷え返つてゐた...
原民喜 「氷花」
...部屋はしーんと冴え静まっていた...
原民喜 「死のなかの風景」
...しーんとしてゐるのだが...
原民喜 「魔のひととき」
...放課後まったく子供のいなくなった校舎は、しーんと静まり、かえってそのしーんとした静寂が耳につくのであった...
本庄陸男 「白い壁」
...ここの廊下も同じく隈ない明るさにしーんとしずまって...
宮本百合子 「十四日祭の夜」
...いつもどおり薄らさむくしーんとしている...
宮本百合子 「刻々」
...頭がしーんとなる位ね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
便利!手書き漢字入力検索