...新得(しんとく)から...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...つづいて何度もずしんずしんと地響きがつづくので...
海野十三 「火星兵団」
...秘密工事「わしんとこの吉が御厄介(ごやっかい)になっとりますそうで...
海野十三 「東京要塞」
...あたしんところへ来た人に頼んで見てもいいわね...
高見順 「いやな感じ」
...しかもどこもしんとして静かなのが...
武田麟太郎 「釜ヶ崎」
...まるで息でも詰まったようにしんと沈んでしまった私は...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...廓はどこもしんとしていた...
徳田秋声 「挿話」
...それをどしんどしんと踏みしめて...
豊島与志雄 「叔父」
...一座はしんとなり...
中谷宇吉郎 「寺田寅彦の追想」
...本藩の方でも松木の事を心頭(しんとう)に掛けてその所在を探索し...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...葬式の日、お棺、柩車、小作人や召使達の黒い行列――親類の者は、殆んどゐなかつた――口を開けて待つ地下の墓所(はかしよ)、しんとした教會、嚴肅な葬禮などのことが心に浮んで來た...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...「どうぞ」誰かの発言を待つためにしんと耳をすました...
本庄陸男 「石狩川」
...みんなはしんとなりました...
宮沢賢治 「風の又三郎」
...その跡はまたしんとして...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...三之助は黙ってしんと寝ていた...
山本周五郎 「つばくろ」
...係りの女中はおしんといった...
山本周五郎 「屏風はたたまれた」
...大きな鶏どもは呆れかつ怒り心頭(しんとう)に発して...
吉川英治 「三国志」
...急に家の内がしんとしたように静かだった...
吉川英治 「新書太閤記」
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