...急にしんとするほどあたりが静かになりました...
有島武郎 「一房の葡萄」
...しんとした、そとには何物かが窺つてゐるやうだ...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...團十郎は新富劇(しんとみざ)に出場せるが...
宇田川文海 「松の操美人の生埋」
...そこでどしんと船を傾(かたむ)けて...
鈴木三重吉 「古事記物語」
...まあともかくもひとあんしんとみな/\よろこんでおられましたが...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...石窟の内はしんとして...
田山録弥 「石窟」
...そこにしゃがんで鍬を振っている清木先生の背にどしんとぶつかった...
永井隆 「長崎の鐘」
...家(いえ)の内はむしろ静か過ぎるくらいしんとしていた...
夏目漱石 「門」
...どしんという音をたてて...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
......
正岡子規 「俳諧大要」
...あたりはしんとした夕暮の畑だから...
宮本百合子 「田舎風なヒューモレスク」
...しんと寂しかった...
室生犀星 「或る少女の死まで」
...しんとしたむねと喉のあいだにあれほど苦しんで受けつけなかった一服の煙草が...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
...秀麿はこのしんとした所に籠って...
森鴎外 「かのように」
...――はあっ、と猪之は溜息をつき、膳の上を眺めながら、しんとした声で、けれども藤吉には聞える程度に独り言を呟く...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...甲斐はそれには気づかないようすで、しんと、うた声に聞きいっていた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...しんしんと草も木も眠っているこの真夜中に...
吉川英治 「親鸞」
...」「わたしんとこにゃ...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
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