...深々(しんしん)と静まり返った夜の中に...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...雪はしんしんふりしきる...
竹久夢二 「どんたく」
...朝霧晴るゝお山おりる人のぼる人・ゆつくりのぼる馬酔木まつしろつかれてうづくまるところしやがさきみだれ・ぬれていたどりのさてもさびしくなつかしく・すゝめられてこれやこのあんころ餅を一つ・切株に腰かけて遠い遠い昔・杉山しんしんしよんべんしよう・霧...
種田山頭火 「旅日記」
...過ぐる五十年間に万国の貿易は駸々(しんしん)隆盛の域に進み...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...あとはしんしんと...
豊島与志雄 「落雷のあと」
...しんしんとした感じで...
豊島与志雄 「落雷のあと」
...臨機応変に全く相反せる製図の方式態度を併用して興味津々(しんしん)よく平易にその要領を会得せしめている...
永井荷風 「日和下駄」
...しんしんと降る雪の夜のごとく静かになった...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...三河様の邸跡は大樹が森々(しんしん)として...
長谷川時雨 「牢屋の原」
...しんしんと冷える...
林芙美子 「新版 放浪記」
...わしのドロマイト弾(だん)の尻にぜんまいスクリュウを付けてあの岩を狙(ねら)うぞ」興味津々(きょうみしんしん)で見物人たちは小さなスクリュウ弾(だん)が海中を進むのを見つめた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「幽霊島」
...波がぴたぴた云ひ針金の綱はしんしんと鳴りました...
宮沢賢治 「革トランク」
...その底がどれほど深いかその奥に何があるかいくら眼をこすってのぞいてもなんにも見えずたゞ眼がしんしんと痛むのでした...
宮沢賢治 「銀河鉄道の夜」
...ただ眼がしんしんと痛むのでした...
宮沢賢治 「銀河鐵道の夜」
...その黄金力や栄誉の誘惑はしんしんとして...
吉川英治 「三国志」
...文化は駸々(しんしん)と進んでいる...
吉川英治 「新書太閤記」
...たとえば檜(ひのき)の木蔭を深々(しんしん)と行く水のひびきのように...
吉川英治 「親鸞」
...そこに人間武蔵のおもしろさが津々(しんしん)とつつまれているような気がする...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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