...必ずや縉紳(しんしん)死を致す有らば...
佐藤一齋・秋月種樹(古香) 山田濟齋訳 「南洲手抄言志録」
...しんしんと底も知らず澄み透(とお)った心がただ一つぎりぎりと死のほうに働いて行った...
有島武郎 「或る女」
...夜になると風がやんでしんしんと寒くなった...
太宰治 「魚服記」
...貴顕縉紳(しんしん)の邸宅へ接近することは出来なかった訳であるが...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
......
種田山頭火 「旅日記」
...長い夜(よ)はすぐに寂々(しんしん)と更(ふ)け渡って来て...
永井荷風 「すみだ川」
...岑々(しんしん)たる頭(かしら)をおさえて未来永劫(えいごう)に試験制度を呪詛(じゅそ)することを記憶せよ」とある...
夏目漱石 「三四郎」
...手はしんしんとして疾患する...
萩原朔太郎 「散文詩・詩的散文」
...三河様の邸跡は大樹が森々(しんしん)として...
長谷川時雨 「牢屋の原」
...波がぴたぴた云ひ針金の綱はしんしんと鳴りました...
宮沢賢治 「革トランク」
...しんしんと庇を打っていた...
山本周五郎 「桑の木物語」
...駸々(しんしん)と冀州(きしゅう)の領土へ蝕(く)いこんで来た...
吉川英治 「三国志」
...さすがの竹童もきょくどに心身(しんしん)をつからして...
吉川英治 「神州天馬侠」
...興味津々(しんしん)たるものであるらしいのだ...
吉川英治 「新書太閤記」
...――はや森々(しんしん)たる華岳の参道を踏み登っていたのである...
吉川英治 「新・水滸伝」
...そこに人間武蔵のおもしろさが津々(しんしん)とつつまれているような気がする...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...心神衰耗(しんしんすいもう)の御容態...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...骨(ほね)の髄(ずい)まで、しんしんと、痛い、だるい、精神がぼうっとする...
吉川英治 「野槌の百」
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