...服もしわくちゃだ...
板倉勝宣 「五色温泉スキー日記」
...姉はもうしわくちゃな...
伊藤左千夫 「落穂」
...主人と同じようにしわくちゃのじいやが...
江戸川乱歩 「怪人二十面相」
...しわくちゃの気球が...
江戸川乱歩 「少年探偵団」
...しわくちゃの顔に...
江戸川乱歩 「鉄塔の怪人」
...それからブロズキーの頭の下に敷いていた新聞紙をしわくちゃにまるめ――それにかすかに血の汚れが残っていることに...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「オスカー・ブロズキー事件」
...しかし用紙を一ぺんしわくちゃにして延ばしておいてかいたらしいあの技術にどれだけ眩惑(げんわく)された結果であるかまだよくわからない...
寺田寅彦 「昭和二年の二科会と美術院」
...ベンチの上にはしわくちゃの半紙が広げられて...
寺田寅彦 「どんぐり」
...」壁に布切れやしわくちゃの紙片をだらしなく貼(は)りつけたのをバックにして...
寺田寅彦 「病室の花」
...汚れてしわくちゃになった新聞を...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「赤毛連盟」
...顔はちょうど腐った林檎のようにしわくちゃでございました...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「曲れる者」
...その代りもっと皺苦茶(しわくちゃ)だ」「要するに僕と伯仲(はくちゅう)の間か」「要するに君と伯仲の間だ」「そうかなあ...
夏目漱石 「野分」
...「両親にとっては、ぼくが何になったってどうでもいいんですから」「わしの職があくよ」と、火夫はいって、それを十分に意識しながら両手をズボンのポケットに突っこみ、しわくちゃな、革のような、鉄色のズボンに包まれている脚をベッドの上に投げ出して、ながながとのばした...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「火夫」
...しわくちゃの暗い顔が見えた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...顔中をしわくちゃにし...
三好十郎 「胎内」
...後で或る人があの日どうしてあんなに皺苦茶(しわくちゃ)に昂奮していたんだと言ったから...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
...皺苦茶(しわくちゃ)に寄せて見せる...
吉川英治 「宮本武蔵」
...ただ皺苦茶(しわくちゃ)になった破れた紙片(かみきれ)をボートルレに渡した...
モーリス・ルプラン 菊池寛訳 「奇巌城」
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