...眩(まばゆ)いほどもう白々(しろじろ)と...
芥川龍之介 「女」
...白白(しろじろ)と日に照つた家鴨の一むれ...
芥川龍之介 「続野人生計事」
...白々(しろじろ)と滝も落ち続けてゐた...
芥川龍之介 「庭」
...往来には夜目にも白々(しろじろ)と...
芥川龍之介 「報恩記」
...榛の木などの幹にも枝にも綿のように垂れ下った猿麻(さるおがせ)がしろじろと見ゆるばかりである...
飯田蛇笏 「茸をたずねる」
...頬のかかり白々(しろじろ)と...
泉鏡花 「霰ふる」
...白々(しろじろ)と...
泉鏡花 「印度更紗」
...白々(しろじろ)と遠くぼやけた空の下を...
谷崎潤一郎 「吉野葛」
...あちらこちらにしろじろと立っている...
種田山頭火 「三八九雑記」
...彼の眼の前にしろじろと見えているものは...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「イオーヌィチ」
...しろじろとみえる頸筋(くびすじ)や手くびのあたりに蝗(いなご)みたいに飛びつく夜露...
中勘助 「小品四つ」
...これは真白々(まっしろじろ)に乾坤(けんこん)を白殺(はくさつ)して...
中里介山 「大菩薩峠」
...しろじろと身に月光を浴び...
中原中也 「在りし日の歌」
...ここの道路のしろじろに...
萩原朔太郎 「吹雪」
...しろじろとかざし泳がせ...
萩原朔太郎 「若き尼たちの歩む路」
...皎々(しろじろ)と冴(さ)え渡っていた...
長谷川時雨 「遠藤(岩野)清子」
...茶の花がしろじろと咲いていた...
堀辰雄 「大和路・信濃路」
...旅中の家康は茶屋四郎次郎(ちゃやしろじろう)の金と本多平八郎(ほんだへいはちろう)の鑓(やり)との力をかりて...
森鴎外 「佐橋甚五郎」
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