...お給仕をしようか...
泉鏡花 「開扉一妖帖」
...少(しば)らく椅子のはしにかけてお給仕についてゐた...
鈴木三重吉 「桑の実」
...お常は庭に立つて例の釜から取つて食ふ熱い御飯のお給仕をする...
高濱虚子 「俳諧師」
...お給仕の令嬢が、まあ、とあきれる...
太宰治 「花燭」
...お給仕の塗盆を持つて丸く蹲つて馬場の顏をふり仰いだまま...
太宰治 「ダス・ゲマイネ」
...おばあさんと三太郎おばさんがお給仕役です...
壺井栄 「柿の木のある家」
...畳の上に座り、お給仕されて、白く湯気の立つご飯を手にしたら、思わず涙がこぼれた...
永井隆 「長崎の鐘」
...たいへんな澄まし方でお給仕に立つのが...
中里介山 「大菩薩峠」
...「水白粉(みづおしろい)持(も)つて來(く)んだか知(し)んねえぞ」「只(たゞ)の水(みづ)見(み)てえな白粉(おしろい)も有(あ)んだつて云(ゆ)つけぞ」彼等(かれら)はさういふ罪(つみ)のない穿鑿(せんさく)からそれから「俺(お)らお給仕(きふじ)に出(で)なくつちや成(な)んねえか知(し)んねえが...
長塚節 「土」
...お給仕に出た下女の顔を見ると...
夏目漱石 「三四郎」
...そばに与次郎がかしこまってお給仕をしている...
夏目漱石 「三四郎」
...朝飯(あさはん)のお給仕より睨(にら)まれて...
樋口一葉 「大つごもり」
...お給仕してても心持がいいや...
正岡容 「小説 圓朝」
...十六七の島田髷(まげ)が先生のお給仕をしているのに出くわした...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...飯の時にはお蝶がお給仕をする...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...博士と玉ちやんとのお給仕をして...
森鴎外 「半日」
...あの妹のお給仕でも出来る奴がいるかい...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...もとは目上(めうえ)の人に向かっていったものですなわちお給仕(きゅうじ)をする者のある食事がメシであった...
柳田国男 「母の手毬歌」
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