...家族や後見人のそしりもなんとも思わずに帰国するのだ...
有島武郎 「或る女」
...ぎっしり詰め込んだ粗末な小屋が...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...尾行の警吏が俥(くるま)を飛ばして追尾し来るを尻目(しりめ)に掛けつつ「我は既に大臣となれり」と傲語したのは最も痛快なる幕切れとして当時の青年に歓呼された...
内田魯庵 「四十年前」
...基督は法便を退(しりぞ)けて彼の信者たるものに単純正直(せいちょく)の真価直を示せり...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...尻(しり)つ辺(ぺた)を叩くので...
薄田泣菫 「茶話」
...どんな関係があるのかしりませんが――」警部は塀をのりこえて...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「オスカー・ブロズキー事件」
...ソーンダイクはピンセットでテーブルクロスの繊維をむしりとり...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「オスカー・ブロズキー事件」
...(*齒ぎしり強く...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...少くとも理論上の標準から云う限りでは跛行のそしりを免れない...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...それでも差料(さしりょう)にさわりはあるまい」「お礼なんぞ...
中里介山 「大菩薩峠」
...萎(しぼ)んだ花(はな)のとれぬうちに尻(しり)が曲(まが)つて忽(たちま)ちに蔓(つる)も葉(は)もがら/\に枯(かれ)て畢(しま)つたのであつた...
長塚節 「土」
...何(なに)か噺(はなし)の端緒(いとぐち)でも求(もと)めたいといふ容子(ようす)で栗(くり)の木(き)の梢(こずゑ)からだらりと垂(たれ)てる南瓜(たうなす)の臀(しり)を見上(みあ)げながらいつた...
長塚節 「土」
...男店の多いどつしりした店藏つづきの家には見られないことだつた...
長谷川時雨 「「郭子儀」異變」
...ぎつしりと並んでゐた...
林芙美子 「浮雲」
...ここではどっしり坐って両腕を胸の上で組んだりしている」と...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「判決」
...あらゆる罵(ののしり)り声だのが取り入れてあった...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...おまけにそれが小さい活字でぎつしり組んであるので...
堀辰雄 「プルウスト雜記」
...どうかみッしり修行して下さいよ...
吉川英治 「新・水滸伝」
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