...それから大きい浚泄船(しゅんせつせん)が一艘起重機をもたげた向う河岸も勿論「首尾の松」や土蔵の多い昔の「一番堀」や「二番堀」ではない...
芥川龍之介 「本所両国」
...また水路で二ヶ月間仕事をしていた大きな蒸気浚渫(しゅんせつ)船は...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...それは大阪港の築港工事に使うしゅんせつ船「大浚丸」一号から十三号までの十三隻に使う石炭二千五百万斤の大入札のときである...
井上貞治郎 「私の履歴書」
...(無電装置と放射線計数管と浚渫機(しゅんせつき)とを備えている靴――とは...
海野十三 「鞄らしくない鞄」
...靴の下に仕掛けてある浚渫機(しゅんせつき)みたいな...
海野十三 「鞄らしくない鞄」
...お濠(ほり)の外に重いチェーンを降ろす浚渫船(しゅんせつせん)の響きのようにも聞いた...
海野十三 「西湖の屍人」
...河川の浚渫(しゅんせつ)というようなことで以て支配されるのである...
大隈重信 「選挙人に与う」
...春雪(しゅんせつ)の繽紛(ひんぷん)として舞ふを見よ三月一日 家庭俳句会...
高浜虚子 「五百五十句」
...ですからもしこの海底を浚渫(しゅんせつ)することができましたならば...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...とにかくこの浚渫(しゅんせつ)機械の小屋と土手はおそらくこの美しい上高地の絵の上にとまった蠅か蜘蛛(くも)のような気のするものである...
寺田寅彦 「雨の上高地」
...下水道の浚渫(しゅんせつ)はまったく豪雨にうち任せてあったが...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...探険とともに浚渫(しゅんせつ)の役をも兼ねていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...運河には浚渫船(しゅんせつせん)が腰を据えていた...
葉山嘉樹 「浚渫船」
...運河の河岸に片寄せられた浚渫(しゅんせつ)船の赤錆びたクレーンの上に...
久生十蘭 「墓地展望亭」
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