...人間は奪い取って来た生をたしなみながらしゃぶるけれども...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...むしゃぶるいが出ないかね...
江戸川乱歩 「奇面城の秘密」
...止(よ)せ止せ! その樽の中のものなんかしゃぶるなよ...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...――「うううう……」上等な骨をしゃぶるほどのちょっとした時間がすぎた...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「カシタンカ」
...純な子供の心はこの時に完全に大自然の懐に抱かれてその乳房をしゃぶるのである...
寺田寅彦 「郷土的味覚」
...砂糖黍をしゃぶることは殆んど出来ない...
豊島与志雄 「「自然」」
...折助は逃げ去ったが今度はいっそう怖ろしい骨までしゃぶる獣...
中里介山 「大菩薩峠」
...思わず武者顫(むしゃぶる)いが全身を走ります...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...十三丁目の重三もいやな顔はしないだろう」「そう来なくちゃ面白くねえ」八五郎は武者顫(むしゃぶる)いのようなものを感じました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...何かのお役に立つかも判りません」爺やの友吉までが武者顫(むしゃぶる)いをして起ち上がりました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...あんこのついた指をしゃぶるものもある...
長谷川時雨 「西川小りん」
...わずかばかりの楽しみをしゃぶることしか出来なかった...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...「だれが こんな えんとつのなかで 骨を しゃぶるんだろ? 来るんじゃなかった! ん...
ベアトリクス・ポッター Beatrix Potter 大久保ゆう訳 「ちょびひげサミュエルのはなし」
...定家(ていか)の糟粕(そうはく)をしゃぶるでもなく自己の本領屹然(きつぜん)として山岳と高きを争い日月と光を競うところ実に畏(おそ)るべく尊むべく覚えず膝(ひざ)を屈するの思い有之(これあり)候...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...みんな教室で机のなかにかくしておいてしゃぶるの...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...机のところに置いてちょいちょい飴でもしゃぶるようにとり出してよんで居りました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...それを小さく切っていざという時しゃぶるのだそうです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...清めようとして骨までしゃぶる親鼠となってしまったのね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
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