...しかも思い切り妻を恥ずかしめるべく拳銃(ピストル)を握って見下しているうちに...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...吾々の任務はここではそれらの根柢にあつてそれらをして不死性乃至無終極的存在の觀念への方向を取らしめる基本的思想を...
波多野精一 「時と永遠」
...その立腹を他に移して他人を辱(はず)かしめると云うことはドウしても出来ない...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...わが織機者の地位を向上せしめることが出來るであらう...
エム・ケー・ガンヂー 福永渙訳 「スワデシの誓」
...そしてその當人自身をも苦しめるやうな...
堀辰雄 「プルウストの文體について」
...したがって根絶(こんぜつ)せしめることはなかなか容易でなく...
牧野富太郎 「植物知識」
...人口の増加は単に土地所有をいっそう細分せしめるだけであろう...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...また一部分は生活必要品の価格を騰貴せしめるに至った過度の課税によって生じたものであるけれども...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...二五年にして人口を倍加せしめる如き率をもって増加し続けるであろうということを...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...この統一を成立せしめるものはそれぞれの現代である...
三木清 「歴史哲學」
...範疇がかかる矛盾をいはば自己自身の力によつて自己のうちに内在せしめるのであると考へることは出來ぬと思ふ...
三木清 「歴史哲學」
...」「人間を動物との共同生活の上に完全に超越せしめる理性のなした最後の歩みは...
三木清 「歴史哲學」
...噛(か)みしめるとどこかに土のつめたさを含む味をほめた...
水上滝太郎 「果樹」
...善き者、悪しき者、悲しめる者、笑える者、または老いたる者、若き者、男も女も子供さえも、皆たずさわった仕事、その容易の仕事から、容易ならざる美が生れるとはいかなる摂理でしょうか...
柳宗悦 「民藝とは何か」
...稲を生育せしめるような浅水の地はそう多くはなかった...
柳田国男 「海上の道」
...久しうして人の心理を変化せしめることは想像することができる...
柳田国男 「山の人生」
...すべて利潤率を下落せしめる傾向を持つものである...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
...遂に悲惨な内乱を勃発せしめるに至ったのである...
和辻哲郎 「鎖国」
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