...其(その)三分(さんぶん)の二(に)を全燒(ぜんしよう)せしめる程(ほど)の大火災(だいかさい)となつたのである...
今村明恒 「地震の話」
...その男を苦しめると同時に僕を苦しめる...
江戸川乱歩 「恐ろしき錯誤」
...児童をして聞いたことを信ぜしめるための方便物たるに過ぎぬ...
丘浅次郎 「疑ひの教育」
...そのことはまたイギリスをしてスペインに対する攻撃を実行せしめることを意味するのであった...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...そうして彼を嫉妬せしめるような行動を示して貰うことを...
谷崎潤一郎 「鍵」
...歴史が一定の論理的価値をして論理的価値たらしめるのである...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...「苦しめるものに神様は力を与えて下さいます...
豊島与志雄 「湖水と彼等」
...又國産車のコストを低下せしめる爲にも之を必要とするのである...
豊田喜一郎 「プレスの操作に手工業を加味」
...戦を始めれば開戦後極めて短い時日の間に相手国の都市を全滅せしめることは...
仁科芳雄 「原子力の管理」
...能うる限りの活躍をせしめること...
槇村浩 「我々は牢獄で何をなすべきか」
...人口を生活資料の水準一杯に保持せしめるところの...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...純粋に詩歌としてどれだけの興味を覚えしめるかは...
三好達治 「万葉集の恋歌に就て」
...なおも袖(そで)をたきしめることを忘れずに整った身姿(みなり)のこの人が現われて来たころはもう日が暮れていた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...公認の悪戯味をしめるということが...
柳田国男 「こども風土記」
...心づかしめる機縁ともなるのである...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...久しうして人の心理を変化せしめることは想像することができる...
柳田国男 「山の人生」
...ふと憂えしめるほどだった...
吉川英治 「宮本武蔵」
...君らをしてある他の形において国家の将来の必要費に対する君らの十分な割当額を支払わしめる最も完全なる自由を保留する』と...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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