...その実の重さを感ぜしめる程...
芥川龍之介 「支那の画」
...又苦しめる大暴君...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...私は氏がその任務をはずかしめるような人ではないと信じますから一言します...
有島武郎 「小作人への告別」
...宗吾郎の幽霊が悪代官をくるしめる場面と...
太宰治 「父」
...そして私を私の私たらしめる...
種田山頭火 「其中日記」
...南画家はまた一種の実験を行ってそこに一つの新しい芸術的の世界を構成し現出せしめるのである...
寺田寅彦 「津田青楓君の画と南画の芸術的価値」
...古い物理書などに書いてあるとおりガラスのフィンガーボールの縁を指頭で摩擦して楽音を発せしめる場合に...
寺田寅彦 「日常身辺の物理的諸問題」
...大した傑物を思わしめるものであった...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「空家の冒険」
...因果律はそれ自身の歴史的な発展――そして夫が又論理的な発展を相応せしめることを注意せよ――によって...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...私は彼女の手をじっと握りしめることが多かった...
豊島与志雄 「紫の壜」
...「一片召上ってごらんなさいませ、とても若い肉のように肥え太ってあぶらみはございませんが、噛みしめると、少しは味も出て参ります、一ついかが」と言って、釜の中へまたも大串を突込んで、一片の肉をつつき出して竜之助の手に持たせつつ、自分はほかの串へさしては食い、食ってはさし、その貪(むさぼ)り食うこと、全く餓鬼そのものの形相であります...
中里介山 「大菩薩峠」
...主人の萬兵衞を殺して娘のお菊をせしめるのが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...なんだかんだとおだてあげて小遣をせしめると...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...あたら美男の名優たちのおもかげをほうふつたらしめるべく...
正岡容 「艶色落語講談鑑賞」
...一袋で二袋分の挽(ひき)賃をせしめるみたいだ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...南方より蜀中を脅かさしめる――これ二路であります」仲達の雄弁は...
吉川英治 「三国志」
...大家族を呪詛たらしめずして祝福たらしめるであろう...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
...彼をしてより多くの労賃を要求するを余儀なからしめるであろう...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??