例文・使い方一覧でみる「しみ抜」の意味
スポンサーリンク...……何のために今まであってないような妄執（もうしゅう）に苦しみ抜いてそれを生命そのもののように大事に考え抜いていた事か... 
有島武郎 「或る女」
...あの取返しのつかぬ苦しみを苦しみ抜くんだ...
江戸川乱歩 「恐ろしき錯誤」
...十六歳の春から苦しみに苦しみ抜いた揚句の果に...
太宰治 「正義と微笑」
...マア坊も苦しみ抜いて...
太宰治 「パンドラの匣」
...苦しみ抜いたか知れません...
橘外男 「仁王門」
...乗船近くなってから苦しみ抜いた結果...
谷譲次 「踊る地平線」
...何一つ自分の問題を苦しみ抜いたことがないからじゃないかしら？ あなたが勇敢に前のほうばかり見ているのも...
アントン・チェーホフ 神西清訳 「桜の園」
...さんざん苦しみ抜いた挙句...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...御大（おんたい）も実は苦しみ抜いている...
中里介山 「大菩薩峠」
...嶮（けわ）しい途（みち）を選んで苦しみ抜いた揚句（あげく）に...
中島敦 「悟浄出世」
...自分の智慧（ちえ）に苦しみ抜いている兄さんにはなおさら痛切に解っているでしょう...
夏目漱石 「行人」
...苦しみ抜いたあげく...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...心配で苦しみ抜かせているんだ」第七章 弁護士・工場主・画家冬のある午前のこと――戸外では陰鬱（いんうつ）な光の中に雪が落ちていた――まだ時間も早いのだがすでに疲れきってしまったＫは...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...（三十年近くを苦しみ抜いて来て...
火野葦平 「花と龍」
...ひとりで苦しんで苦しんで苦しみ抜いて...
正岡容 「寄席」
...苦しみ抜いて死んだのである...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...苦しみ抜いた、私は全く苦しみ抜いた...
室生犀星 「愛の詩集」
...いわゆる改造の悩みに苦しみ抜いている...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
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