...だら/\しまりのないことばかり書きました...
伊藤野枝 「私信」
...窓は内部から締(しまり)がしてある...
江戸川乱歩 「恐怖王」
......
武田祐吉 「古事記」
...酔っても昔はしまりがあったのに...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...彼の薄い唇にしまりのないことを気付いた...
豊島与志雄 「林檎」
...寺門静軒(てらかどせいけん)の「江戸繁昌記」成島柳北(なるしまりうほく)の「柳橋新誌(りうけうしんし)」に倣(なら)つて...
永井荷風 「虫干」
...俄然取りしまりが厳しくなって...
長谷川時雨 「渡りきらぬ橋」
...切れ味の冴えた肉のしまり...
長谷川時雨 「初かつを」
...しまりをつける頭もつかわず...
羽仁もと子 「女中訓」
...太鼓が鳴って木戸がしまり...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...句のしまりたるところ半ば客観的に叙(じょ)したるところなど注意すべく「神風や」の五字も訳なきようなれど極めて善く響き居候...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...またその趣味に富み字句しまりをるがためなり...
正岡子規 「人々に答ふ」
...しまりのない声で石山が呼んだ...
宮嶋資夫 「恨なき殺人」
...一九三二年の三月後から一九四五年八月までつづいた日本のファシズム権力は治安維持法と情報局の取しまりとで社会主義という文字そのものが印刷物にあることを禁じ...
宮本百合子 「あとがき(『宮本百合子選集』第九巻)」
...しまりの無い口元や始終眠って居る様な目を見るとお久美さんの心は暗く成らずには居られなかった...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...この私の若さです若さは強く一方の方へばかり傾けば傾いて行くほど蕾は固くきびしく引きしまり...
三好十郎 「殺意(ストリップショウ)」
...門がしまりました...
グリム Grimm 矢崎源九郎訳 「ホレおばあさん」
...しまりのない唇を歪(ゆが)め自分を嘲(あざけ)るように冷笑した...
山本周五郎 「落ち梅記」
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