...萎(な)えしぼんだ草樹も...
泉鏡花 「婦系図」
...紫色の花は既にしぼんだブシ(とりかぶと)の立ち並んだ道路を進み...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
......
榎南謙一 「夜雲の下」
...乳房がしぼんだ茶袋を思わせて...
太宰治 「美少女」
...酸漿(ほおずき)のしぼんだようなものを何本となく藁束(わらたば)に刺したのを肩へ担いで...
谷譲次 「踊る地平線」
...かきなやむ四人の大地魚店風景ならべられてまだ生きてゐる□・笠ぬげば松のしづくして□・しぼんだりひらいたりして壺のかきつばた・こゝろふさぐ夜ふけて電燈きえた(事実そのものをとつて)六月廿一日 同前...
種田山頭火 「行乞記」
...額の皺としぼんだ乳房...
豊島与志雄 「波多野邸」
......
野口雨情 「雨情民謡百篇」
...しぼんだリユックを肩にしたところは...
林芙美子 「浮雲」
...貴女一人に身も世も捨てた私しや初恋しぼんだ花よ...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...」東の空の桔梗の花びらはもういつかしぼんだやうに力なくなり...
宮沢賢治 「いてふの実」
...」東(ひがし)の空(そら)のききょうの花(はな)びらはもういつかしぼんだように力(ちから)なくなり...
宮沢賢治 「いちょうの実」
...よしんば私をしぼんだ風船にしたにしろ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...顏なども急にしぼんだように見える...
三好十郎 「肌の匂い」
...濱晝顏の花のしぼんだ雜草の上に腰を下ろして...
三好達治 「一點鐘」
...ぐったりと生白い泡のようにしぼんだかと思うと...
室生犀星 「香爐を盗む」
...しぼんだ螢草(ほたるぐさ)のように...
吉川英治 「江戸三国志」
...その後で職業女の赤い唇がひらいたりしぼんだりした...
吉行エイスケ 「女百貨店」
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