...お定が足に痲痺(しびれ)がきれて來て...
石川啄木 「天鵞絨」
...昨晩(ゆうべ)の足の麻痺(しびれ)が思出される...
石川啄木 「天鵞絨」
...しびれるばかり泣いている...
泉鏡花 「歌行燈」
...たうとうしびれを切らして...
太宰治 「思ひ出」
...僕の腕はまだその感触でしびれてる...
谷譲次 「踊る地平線」
...手先や足先までしびれる感じがして...
豊島与志雄 「花子の陳述」
...しびれているように――脚を固くしめて...
直木三十五 「南国太平記」
...鎖でしばられた手足のしびれが取れていないともいえるのである...
中井正一 「美学入門」
...もう少し日が長くなってから聴こうじゃないか」平次はとうとうしびれをきらしました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ぞっこん心がしびれてくる水...
林芙美子 「新版 放浪記」
...花火のやうに頭の芯から足の踝にまでしびれわたつてくる...
林芙美子 「瀑布」
...眼の前にいるきんのおもかげが自分の皮膚の中に妙にしびれ込んで来る...
林芙美子 「晩菊」
...痺(しびれ)の切れた足を起した...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...ミツは握りしめた手を一層手勁くしびれる程...
室生犀星 「神のない子」
...なかなか」お光さんはとうとうしびれを切らして...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...汝(うぬ)の五体を立竦みにしびれ殺してくれるぞよ――」ピタリ新九郎の胸元へ突きつけて来たのは...
吉川英治 「剣難女難」
...「しびれを切らして...
吉川英治 「三国志」
...将士が待ちしびれていることとは反対なものだった...
吉川英治 「新書太閤記」
便利!手書き漢字入力検索