...「小田切さんの妹さんの処で日記を見たでしょう? それから吉岡って人怪しいと思ったんですよ...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「情鬼」
...怪しいことはそればかりではなかった...
田中貢太郎 「蛇怨」
...それには昨夜(ゆうべ)怪しい夢を見たが...
田中貢太郎 「二通の書翰」
...醒めた比(ころ)には残燭(ざんしょく)ほの暗く怪しいお客はもういなかった...
田中貢太郎 「陸判」
...南さんの歩き方が少し怪しいのは...
豊島与志雄 「霧の中」
...怪しい奴はすなわちがんりきの百蔵であります...
中里介山 「大菩薩峠」
...怪しいものが闖入(ちんにゅう)していたのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...尤も夏物の怪しい羽織は大方乾いて...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...怪しいとは思いましたが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...親分」「上総屋の死に様が怪しいとでも言うのか」「二年も前から癰(よう)を患っていたっていうから...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...叶屋に奉公しているだけ――」「変な廻(めぐ)り合せじゃないか」「千代松は一番先に怪しいと思われたが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...素姓の怪しい九郎助の娘などと嫁合(めあは)せる氣は毛頭無かつたことも...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...むしろ笑いが残っていたのが怪しいほどだ...
長谷川時雨 「松井須磨子」
...聴えるものはホイホイというなにやら怪しい物音ばかり...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...塾で修業するその学費さえ甚(はなは)だ怪しい...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...「怪しいほどお口数の少ない方で...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...怪しい文句の手紙が来るのは...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...お前より外(ほか)に怪しい者はいない事になる………...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
便利!手書き漢字入力検索