...怪しい男を……」「怪しい男? 貴方以外にですか」「ええ...
海野十三 「恐怖の口笛」
...非常線にひっかかった怪しい奴は...
海野十三 「電気風呂の怪死事件」
...鐘師のハインリツヒが山の上で怪しい女と酒を飲んで踊つてゐると...
薄田泣菫 「茶話」
...怪しい人影が戸口に近づいて扉をことことと打ちはじめた...
田中貢太郎 「悪僧」
...怪しい囁(ささやき)のしていた室(へや)の前の雨戸が五六寸開(あ)いているから...
田中貢太郎 「雨夜草紙」
...そこへ婢が奔(はし)って来て怪しい男の入って来たことを知らした...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「五通」
...怪しい少年は大声に叫びながらどこともなく逃げていった...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「五通」
...「私は決して怪しい者じゃありません...
田中貢太郎 「指環」
...トロットのボックスを踏んでいればよい怪しいダンス...
田中英光 「野狐」
...何か奇態な啼き声を出す怪しい奴が隠れてゐるとでも思つたのであらう...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...見ようによっては何か怪しい興奮と疲労の迹(あと)かとも思われないこともないような紅潮が顔に差していたが...
徳田秋声 「仮装人物」
...少しは楽になるでしょうに」「いや、怪しいね...
外村繁 「日を愛しむ」
...その怪しい火に頭を向けて眼を注いでいるらしい竜之助は...
中里介山 「大菩薩峠」
...薄気味の悪いほど怪しい山の中の空合(そらあい)だ...
夏目漱石 「坑夫」
...怪しい空がとうとう持ち切れなくなったと見えて...
夏目漱石 「二百十日」
...毒を呑まない私と直次郎さんが怪しいと...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あの妾のお源が一番怪しいと――これは下女のお曾根(そね)婆さんの言ひ種(ぐさ)ですよ」「それから?」「姪(めひ)のお絹さん――今朝親分の家へ行つた...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...これはまことに怪しい...
三上義夫 「芸術と数学及び科学」
便利!手書き漢字入力検索