...怪しい医師は、警告の目付をしたあとで、唇をビクビクと動かせた...
海野十三 「西湖の屍人」
...だが彼女にはどうも怪しいと思える...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...怪しい噂の取り巻いている殿下が...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...そして放縦な仲間の者から誘はれると下町あたりの入口の暗い二階の明い怪しい家に行つて時々家をあけることも珍しくなかつた...
田中貢太郎 「水郷異聞」
...その実怪しいのは武州公であった...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...彼は怪しい影の出現について依然その疑いを解かないまでも...
ディッケンズ Charles Dickens 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...」「怪しいのは誰です?」「そんな...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「三枚の学生」
...「怪しい奴」手裏剣(しゅりけん)を抜いて発矢(はっし)と投げる...
中里介山 「大菩薩峠」
...この時、不意に谷の一方に、けたたましいさけびが起って、一団の人が罵(ののし)りながらこの場へ入って来て、「太夫に申し上げまする」「何事にて候ぞ」「ただいま、怪しい奴が、これへ忍んで参りたるによって、この通り取押えて引立てましてござる」「なんと、怪しい奴が?」どちらが怪しいのだかわからない...
中里介山 「大菩薩峠」
...怪しい男が家のぐるりで口琴(ロゴ)を吹いて彼女を呼んでいるのや...
中村地平 「霧の蕃社」
...いきなり抱き付くやうにして後ろから刺(さ)したんだらう」「すると?」「一番怪しいのは矢張り半助だ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...――こいつは一番怪しい...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...この中には何んの怪しいものが隠してあるとも覚えなかったのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...尼僧も別に怪しいと思わず貸して与(や)ったら...
水野葉舟 「取り交ぜて」
...一番怪しい人物だと思いますわ」「ふうむ...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...そこにもここにも怪しい男女が蠢(うご)めいていた...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...怪しいものだなア...
横光利一 「旅愁」
...そしてたちまち先へ行く怪しい一艘を認めることができた...
吉川英治 「三国志」
便利!手書き漢字入力検索