...そして顔といえば蛸(たこ)に嘴(くちばし)が生えたような怪しい面つきで頭部の下は急に細くなって高麗人参の根をもっと色を赤くし...
海野十三 「地球発狂事件」
...その怪しい事件というのは...
海野十三 「爆薬の花籠」
...そう云えばあいつは確かに怪しい...
江戸川乱歩 「五階の窓」
...死ぬまで怪しい空想に身悶(みもだ)えしている...
太宰治 「女の決闘」
...よしその人魚とやらの怪しい魚類が北海に住んでいたとしてもさ...
太宰治 「新釈諸国噺」
...決して怪しいものじゃありません...
田中貢太郎 「蛇性の婬」
...そうなれば怪しい者だって寄りつかない」許宣はそれよりもじっとおちつきたかった...
田中貢太郎 「雷峯塔物語」
...トロットのボックスを踏んでいればよい怪しいダンス...
田中英光 「野狐」
...万一怪しい素振があったら直(す)ぐ警察へ知らせてくれと云って帰ったが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...或るものは怪しいほどくっきりと...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...そのがんりきとやらいうならず者が怪しい」「怪しいにもなんにも……」福松はいっそう声を立てて...
中里介山 「大菩薩峠」
...腹の中は鬼だ」「お袖兄妹はどうなつたでせう」「俺はあの彦太郎も怪しいと思ふよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...親分の口から訊いて見て下さい」「お前はお柳さんが怪しいといふのか」「そんなわけぢやありません」美代吉はこれ以上のことは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...怪しい男「帰ろう...
野村胡堂 「笑う悪魔」
...誰の目にもなに一つ怪しいことの見つからないように...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「黒猫」
...果してこの『前代未聞の不思議』という小冊子が彼のものであるかどうか怪しいが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...怪しい人間の出入りを監視している...
山本周五郎 「ひとごろし」
...「怪しい物のいい振りをする...
吉川英治 「宮本武蔵」
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