...『金色夜叉』については小波もしばしば弁明しているし...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...霜どけ路に進退きわまり立往生することもしばしばでしたが...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...実はそうでない場合がかなりしばしばある...
寺田寅彦 「病室の花」
...屡々(しばしば)黒雲が立った...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...正しくないこともしばしばあり...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...妹のあのしばしばの涙はそこから来るのであろう...
豊島与志雄 「渡舟場」
...それと共にこの時代の北斎にはかへつて後年大成の期(ご)に及んでしばしば吾人に不満足を与ふる支那画(しなが)の感化いまだ甚しく顕著とならざる事を喜ばずんばあらず...
永井荷風 「江戸芸術論」
...燈影(とうえい)風にしばしばまたたくところ...
長谷川時雨 「樋口一葉」
...一乱以前あるいは一乱以後という語をしばしば用いている...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...屡々(しばしば)彼女の現在の絶望に近い生き方以上に真摯(しんし)であるように感ぜられながら...
堀辰雄 「菜穂子」
...自分がもとのように次々と小説を書かぬことについて過去二年間しばしばこういう文句を繰返した...
宮本百合子 「一連の非プロレタリア的作品」
...屈斜路湖の和琴(わこつと)半島にしばしば生徒を連れて行くが...
武者金吉 「地震なまず」
...これまで余りしばしば意識しすぎて孤独と偏屈だつたことに気づき...
室生犀星 「故郷を辞す」
...彼らもまたしばしば...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...あとがつごうが好いのだがと思うことがしばしばあった...
柳田国男 「母の手毬歌」
...重要な政治問題が売笑婦の出入する家で下相談を開かれるというような奇怪な事象を過去四十余年来しばしば繰返して恥じなかった...
与謝野晶子 「鏡心灯語 抄」
...「彼こそ、当代、婆娑羅者といわるる者の代表だ」と、分ったような心得でいるが、事しばしば、彼との交渉になると、さて、分らないだらけになって来るのである...
吉川英治 「私本太平記」
...いつものお口癖もしばしば出され...
吉川英治 「新書太閤記」
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