...暫(しばら)く和気さんとお話して心斎橋(しんさいばし)まで一緒に行きました...
伊藤野枝 「書簡 大杉栄宛」
...霎時(しばし)の暇賜はりて……」ト...
巌谷小波 「こがね丸」
...三浦がしばられている間に...
海野十三 「太平洋魔城」
...おくみは家の門口で尚(なほ)しばらくあちらを見送つてゐた...
鈴木三重吉 「桑の実」
...彼を自分の寄宿している家に遊びに来るようしばしば誘いましたが...
太宰治 「人間失格」
...自分の手足を鎖でしばっている赤んぼから逃れられるのだと思うと...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「ねむい」
...しと/\と屡(しば/\)梢(こずゑ)を打(う)つ雨(あめ)が空(そら)の蒼(あを)さを移(うつ)したかと思(おも)ふやうに力強(ちからづよ)い深(ふかい)い緑(みどり)が地上(ちじやう)を掩(おほ)うて爽(さわや)かな冷(すゞ)しい陰(かげ)を作(つく)るのである...
長塚節 「土」
...しばしの休みをとる...
中谷宇吉郎 「自然の恵み」
...暫(しば)らくここに遊んでいるが宜い...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...入口の格子の横手は少しばかりの空地で其処には小唄の師匠...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...てっきり、共働組が、またも、友田の命令で、裏切ったと信じきっていたので、しばらくは、ぽかんとなるような気持だった...
火野葦平 「花と龍」
...「しばしがほどなり...
森鴎外 「うたかたの記」
...(b)しばしば肉体の病のため霊魂は錯乱す...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...三の作家とのしばしばの往来は...
柳宗悦 「工藝の道」
...山の眺望がために壊され木浦中の困りものとしてしばしば問題に上るという...
柳宗悦 「全羅紀行」
...方々から招かれるままにしばしば出かけては講演を行い...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...七はしばらく雲を見つめて...
吉川英治 「銀河まつり」
...孔明の顔をしばらく眺めていたが...
吉川英治 「三国志」
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