...僕は時々トックの家(うち)へ退屈しのぎに遊びにゆきました...
芥川龍之介 「河童」
...まっ暗に襲いかかる波のしぶきをしのぎ分けて...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...青銅(からかね)の王子の肩ではなかなかしのぎがたいほどになりました...
有島武郎 「燕と王子」
...鎬(しのぎ)を削(けづ)つて戰(たゝか)はうかな...
泉鏡太郎 「十六夜」
...いわば退屈しのぎだった...
江戸川乱歩 「断崖」
...熊の掌(て)に飢(うゑ)をしのぎ...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...わたしたち二人はこの数年間たがいにしのぎを削り通したので...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...「退屈しのぎに、隆吉へ何か噺(はなし)でもして下さいよ...
豊島与志雄 「反抗」
...いやどうも、御馳走さまになりました、おかげさまで飢えを満たし、雨露をしのぎ、温かな一夜を恵まれ、これで生き返った心持です、この感謝の心の消えないうちに、お暇(いとま)いたしましょう」「まあ、お待ち下さいませ、左様にお急ぎにならずともよろしいでしょう...
中里介山 「大菩薩峠」
...いい退屈しのぎにはなった...
西尾正 「放浪作家の冒険」
...わずかに雨露をしのぎながら...
堀辰雄 「曠野」
...あの中で釣るのは寒さしのぎにはなるであらうが...
正木不如丘 「釣十二ヶ月」
...却って暑ければ暑いなりに気候が定った方がしのぎよいでしょう...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...どうかおしのぎ下さい...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...少し風があってしのぎよいようですが...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...湿度90%ですからしのぎにくいのは無理もないことね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...「恩賜御衣今在此(おんしのぎょいいまここにあり)」と口ずさみながら源氏は居間へはいった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...天と地との協力せる威嚇をしのぎ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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