...熊の掌(て)に飢(うゑ)をしのぎ...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...御座所(ござしょ)を移し移ししておしのぎになりました...
鈴木三重吉 「古事記物語」
...虫は退屈しのぎの所在なさから...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...お遊さんもたいくつしのぎに琴のけいこをしておりまして師匠からすすめられたのでござりましょう...
谷崎潤一郎 「蘆刈」
...心の底では互に鎬(しのぎ)を削っている...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...いい退屈(アンニュイ)しのぎができた...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「赤毛連盟」
...官営の美術展覧場に賤(いや)しき画工ら虚名の鎬(しのぎ)を削れば...
永井荷風 「浮世絵の鑑賞」
...ふだん飲まない燗酒を寒さしのぎに...
永井荷風 「雪の日」
...結構な退屈しのぎになるらしい...
中里介山 「大菩薩峠」
...腹の中では鎬(しのぎ)を削り合って...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...冗談や退屈しのぎ半分でこんなことをしはしません...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...たとえ一時しのぎにでも...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...まさしく鎬(しのぎ)を削って売り出し中だった...
正岡容 「わが寄席青春録」
...藤田の両雄が互いにしのぎを削って相争ったという数学史上の大事件が...
三上義夫 「芸術と数学及び科学」
...私としてはうまくしのぎました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...飢えをおしのぎ遊ばすだけと思(おぼ)し召(め)して...
吉川英治 「三国志」
...ただの湯に味噌を落して飢えをしのぎ...
吉川英治 「新書太閤記」
...山中の旅人がよく雨露をしのぎ...
吉川英治 「人間山水図巻」
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