...政府と反対党がしのぎをけずって討論し合う...
浅沼稲次郎 「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」
...この島のどこよりも暑さがしのぎよかった...
海野十三 「恐竜島」
...わずかに雨露をしのぎながら...
堀辰雄 「曠野」
...あの中で釣るのは寒さしのぎにはなるであらうが...
正木不如丘 「釣十二ヶ月」
...そうだ、ひとつ、退屈しのぎに、からかいに行ってやろうか――島抜け法印、残りの白丁を振って見て、――こんなことなら、独りでがぶ飲みをするんじゃなかったが、それでもまだ、あいつが、ほろりとするぐれえは残っていらあ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...半燒けになつた舞臺裏を應急に修理したついでに燒け殘りの材木やトタンなどで一時しのぎに建てた六疊ぐらいの一室きりで...
三好十郎 「肌の匂い」
...「ほんの退屈しのぎでございますよ」と云うのがおきまりになっている...
矢田津世子 「神楽坂」
...どうせ退屈しのぎの仕事だったから本気で弟子をとるということをせず...
矢田津世子 「父」
...お退屈しのぎに私をわざわざ雑談にお呼びになりましたの...
矢田津世子 「罠を跳び越える女」
...それだけあれば一時のしのぎはつくからなあ」番交代を待ちかねて...
吉川英治 「雲霧閻魔帳」
...きわめて粗末なただ雨露をしのぎ...
吉川英治 「三国志」
...しのぎを削(けず)る国内の大分裂を招来するにもいたったのである...
吉川英治 「私本太平記」
...しのぎをけずる激戦はくりかえされていたのである...
吉川英治 「私本太平記」
...鎬(しのぎ)をけずった有名な戦場(せんじょう)で...
吉川英治 「神州天馬侠」
...暮れては雨露(うろ)のしのぎにも困り...
吉川英治 「新書太閤記」
...退屈しのぎじゃ、ひとつ会って、試験してやろう...
吉川英治 「新・水滸伝」
...寒さしのぎに一合取った...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...いい退屈しのぎを持っている...
吉川英治 「宮本武蔵」
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