...ぱつたりとあの娘の噂をしなくなつて了ひました...
芥川龍之介 「地獄變」
...彼のガールの話をしなくなった...
石川欣一 「比島投降記」
...蝶が羽ばたきしなくなると...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...さうして張つてしまつてからも其を樂しげに眺める事はしなくなつた...
高濱虚子 「續俳諧師」
...以前のようにひどく恥ずかしい気がしなくなった...
徳永直 「こんにゃく売り」
...すぐに穢らわしい行為をしなくなって...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...生活から引離されて観念的にしか存在しなくなる時...
豊島与志雄 「自由主義私見」
...予言者が出現しなくなってからは堕落した...
豊島与志雄 「秦の出発」
...「私の方でもはやフランス語を了解しなくなったのか...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...空咳も何時かしなくなった...
中島敦 「南島譚」
...過去は夢としてさへ存在しなくなる...
夏目漱石 「点頭録」
...つい聞くのをいさぎよしとしなくなった...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...がっかりして気乗りがしなくなってしまった...
久生十蘭 「だいこん」
...もうそのとき私はそんなことをすっかりアテにしなくなってしまっていました...
正岡容 「初看板」
...近頃では境目がはっきりとしなくなったのである...
柳田国男 「年中行事覚書」
...それが今日は野良(のら)仕事もだんだんしなくなり...
柳田国男 「木綿以前の事」
...涌谷とも往来しなくなったのだと思い...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...急に声がしなくなったのは...
吉川英治 「宮本武蔵」
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