...しかしなくなったと思うは大間違い...
大隈重信 「学問の独立と東京専門学校の創立」
...さうして張つてしまつてからも其を樂しげに眺める事はしなくなつた...
高濱虚子 「續俳諧師」
...あれでも昔よりは幾分か人みしりをしなくなったのである...
谷崎潤一郎 「細雪」
...やがて自分はこんなことすら意識しなくなる時が来るのではあるまいか...
辻潤 「惰眠洞妄語」
...従来の所謂演繹論理学が成立しなくなるのでもなければ...
戸坂潤 「辞典」
...由(ゆう)が門に入ってから自分は悪言を耳にしなくなったと...
中島敦 「弟子」
...ふっとランプを消すと君真暗闇(まっくらやみ)になって今度は草履(ぞうり)の所在地(ありか)が判然しなくなった」「一体どこへ行くんだい」「まあ聞いてたまい...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...あんまりどっとしなくなった...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...もう俺は誰も相手にしなくなったのかと...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...ぐつたりとして物も言ふ気がしなくなつた...
北條民雄 「続重病室日誌」
...杏坪が江戸に往反(わうへん)しなくなつたのは何故であらうか...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...類似のものが他になければ太陽の運動も存在しなくなるのか...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...彼女たちが嫉妬しなくなったと思って安心していると...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...まもなく噂さえもしなくなった...
山本周五郎 「季節のない街」
...議論でもしなくちゃ仕事をしたという気がしなくなるんだからね...
横光利一 「旅愁」
...春待つ家数右衛門はもうあの事を口にはしなくなった...
吉川英治 「※[#「さんずい+鼾のへん」、第4水準2-79-37]かみ浪人」
...長年欠かさない習慣だった起き抜けの薄化粧もいつかしなくなっていた...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...町までへの外出をもようしなくなつた私にとつてこの松原と濱とは實にありがたい散歩場所であるのである...
若山牧水 「鴉と正覺坊」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??