...時にはしどけない伊達巻(だてまき)の寝着(ねまき)姿と変るのに...
泉鏡花 「霰ふる」
...しどけない姿である...
高見順 「如何なる星の下に」
...………しどけないガウンの...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...膝を崩してしどけない坐り方をした...
豊島与志雄 「黒点」
...つつましさがしどけないものに被われていた...
豊島与志雄 「反抗」
...あのしどけない姿は...
中里介山 「大菩薩峠」
...あのしどけない寝巻姿の艶なるを見給え...
中里介山 「大菩薩峠」
...大縞の浴衣を着たしどけない姿で肩が挂蒲団から脱け出して居た...
長塚節 「隣室の客」
...羽織をひつかけてゐるしどけない姿の姉を見て...
林芙美子 「秋果」
...しどけないふうな女を...
久生十蘭 「肌色の月」
...涙をそれとなく乾かしている……そんなお前のしどけない寝姿さえ想像されたが...
堀辰雄 「菜穂子」
...涙をそれとなく乾かしている……そんなお前のしどけない寝姿さえ想像されたが...
堀辰雄 「楡の家」
...しどけない格構で段々を昇つて行く迂参な若侍であつた...
牧野信一 「夜の奇蹟」
...」お花はしどけない風をして...
森鴎外 「心中」
...……しどけない長繻絆の裾と...
夢野久作 「あやかしの鼓」
...しどけない姿のお粂を突き出しました...
吉川英治 「江戸三国志」
...しどけない姿で、流し元に立って行ったお米は、上気して、襟元まで桜色になっていた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...提燈(ちょうちん)や棒が駈け集まってみると――朱実はしどけない姿を農家の藁小屋(わらごや)らしい陰に曝(さら)していた...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索