...「落葉抄」小春なごやかな屋根をつくらふ・小春日和の豆腐屋の笛がもうおひるどき・おしつこさせる陽がまとも・人も藁塚もならんであたたか・落葉が鳴るだらう足音を待つてゐる(敬坊に)・建ていそぐ大工の音が遠く師走の月あかり・冬ごもりの袂ぐさのこんなにも・あのみちのどこへゆく冬山こえて(再録)「ぐうたら手記」素材□したいことはいろ/\あるけれど...
種田山頭火 「其中日記」
...戦争は少しづつ喘息病みのやうなしつこさと変り...
林芙美子 「瀑布」
...そのしつこさにはだれでも参ってしまった...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...それは飽くまで読者の想像力を屈服せしめて作者が凱歌をあげてはやまぬというしつこさ...
平林初之輔 「「陰獣」その他」
...そのしつこさは読者に理解してもらうのが困難なくらいであった...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「黒猫」
...その話をしきりに言い張る頑固なしつこさとは...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「早すぎる埋葬」
...たとえ数分でも」エレナが余りのしつこさに...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「玉手箱」
...残忍なしつこさで注視していたが...
三好十郎 「胎内」
...怨(うら)みぶかい変にからみついて取れないしつこさをもった目であった...
室生犀星 「香爐を盗む」
...むしろしつこさによってそこなわれるものだ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...かえって彼らのこうむる誘惑の奇怪さとしつこさとに...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...その他もろもろの治療法はどうだ? その激しさ・しつこさ・に堪えられないで死ぬ人間さえあるではないか...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...また物恨むしつこさの黒味に移るいく盛り...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
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