...しつこい乞食の児(こ)に夕方の風が吹き...
谷譲次 「踊る地平線」
...楡(にれ)のてっぺんにしつこい蝉(せみ)の声があったり...
谷譲次 「踊る地平線」
...あまりしつこいので杖で一撃をくれてやつた...
種田山頭火 「行乞記」
...女はそのしつこいのに困りぬいて...
田山花袋 「田舎教師」
...不味(まづ)いしつこい支那料理...
田山録弥 「時子」
...しつこいようですが...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...「しつこい...
直木三十五 「南国太平記」
...執拗(しつこい)ものなのかしら)夫人は...
直木三十五 「ロボットとベッドの重量」
...だらだら だらだら しつこい 程だ...
中原中也 「在りし日の歌」
...「余りにしつこいではないか」という世評を受けられたそうである...
中谷宇吉郎 「千里眼その他」
...自分の腹はなぜこうしつこい油絵のように複雑なのだろうと呆(あき)れたからである...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...こんな、しつこい、毒悪な、ねちねちした、執念深(しゅうねんぶか)い奴は大嫌だ...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...しつこいほど意地わるく悪口をするので御座います...
長谷川時雨 「平塚明子(らいてう)」
...風の鋭利な刃がしつこい霧の幕をズタズタに引き裂いて...
細井吉造 「二つの松川」
...新聞記者がしつこいのは今に始まったことじゃない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「死の川」
...若い母親は周囲の人たちのしつこい侮蔑と中傷とにさらされなければならなくなった...
宮本百合子 「傷だらけの足」
...いやいや我々のしつこい願いに応ずるのだということを...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...(c)わたしの腎石(じんせき)はしつこいやつで...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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