...しつこいようだけれども...
有島武郎 「片信」
...併(しか)し復仇(ふくきう)の方(はう)は鍋島(なべしま)の猫騷動(ねこさうどう)のやうに隨分(ずゐぶん)しつこい...
伊東忠太 「妖怪研究」
...そのすばしつこい足で人がその前に投げてやつた紙の束にじやれつく...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...ちょっとここをおあけなすって」図々しい奴、しつこい奴、会いたくもない奴...
中里介山 「大菩薩峠」
...しつこい野郎だなあ」ここで...
中里介山 「大菩薩峠」
...しつこいほどセエラにつきまとうていました...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...帰ります」「しつこいのう...
火野葦平 「花と龍」
...あんまりしつこいじゃアないか...
広津柳浪 「今戸心中」
...その頃、私が選んだお友達は――メァリー・アン・ウィルスン、はしつこい、よく氣のつく性(たち)の少女で、一方では、彼女は機轉がきいて、風變りで、また一方では、彼女は私の氣を樂にさせるところがあつたので、私は彼女との交(まじは)りはたのしかつた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...ことに私の意図にたいする彼の無遠慮なしつこい干渉も...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「ウィリアム・ウィルスン」
...しつこい男ですし...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...矢田平が久次の身替にたてくれよとせがむを「はてさてしつこい...
三木竹二 「両座の「山門」評」
...三四年と日本プロレタリア文化連盟「コップ」が解散するまで実にしつこい弾圧と検挙を集中的にうけた...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...それが實に、しつこい...
三好十郎 「肌の匂い」
...しつこい物怪(もののけ)だからね...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...しつこい匂いが煙を投げつけるように...
室生犀星 「或る少女の死まで」
...快く通したまえ」「ならんというに、しつこいやつだ...
吉川英治 「三国志」
...またしても更に悍ましく更にしつこい悪臭が幽かに――断続的に――漂っているのに気づいた...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
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