...併(しか)し復仇(ふくきう)の方(はう)は鍋島(なべしま)の猫騷動(ねこさうどう)のやうに隨分(ずゐぶん)しつこい...
伊東忠太 「妖怪研究」
...そのすばしつこい足で人がその前に投げてやつた紙の束にじやれつく...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...その人物にしつこい興味など持たない...
太宰治 「豊島與志雄著『高尾ざんげ』解説」
...アンコウルの拍手はしつこい...
谷譲次 「踊る地平線」
...女はそのしつこいのに困りぬいて...
田山花袋 「田舎教師」
...しつこいようですが...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...執拗(しつこい)ものなのかしら)夫人は...
直木三十五 「ロボットとベッドの重量」
...しつこいほど面白がって翻弄(ほんろう)気取りで一緒に来て...
中里介山 「大菩薩峠」
...しつこいほどセエラにつきまとうていました...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...だつて二人ともあんまりしつこいんですもの...
牧野信一 「女優」
...迫害はしつこい...
三好十郎 「肌の匂い」
...しつこい匂いが煙を投げつけるように...
室生犀星 「或る少女の死まで」
...あまりにもしつこい奴もいるかと思うから...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...(c)わたしの腎石(じんせき)はしつこいやつで...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...また規律と真理の大敵であるところの・あの独りよがりの・思いあがった・しつこい・喧嘩腰の傲慢を憎むようにもなったのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...執拗(しつこい)ようでは御座いましたが今一度念のために「ヘエー...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...快く通したまえ」「ならんというに、しつこいやつだ...
吉川英治 「三国志」
...まさか鈍刀(なまくら)じゃアあるめえな」「しつこいなア...
吉川英治 「新・水滸伝」
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