...併(しか)し復仇(ふくきう)の方(はう)は鍋島(なべしま)の猫騷動(ねこさうどう)のやうに隨分(ずゐぶん)しつこい...
伊東忠太 「妖怪研究」
...しつこい歯痛とともに鬱々として焦立(いらだ)たしいものの代表に使われるほど...
谷譲次 「踊る地平線」
...アンコウルの拍手はしつこい...
谷譲次 「踊る地平線」
...あまりしつこいので杖で一撃をくれてやつた...
種田山頭火 「行乞記」
...世の中はしつこい...
夏目漱石 「草枕」
...自分の腹はなぜこうしつこい油絵のように複雑なのだろうと呆(あき)れたからである...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...しつこい豚料理か何かを出して...
平林初之輔 「「陰獣」その他」
...あんまりしつこいじゃアないか...
広津柳浪 「今戸心中」
...これがしつこいんだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「玉手箱」
...二人が心中したというと直(す)ぐ怒る」「てめえこそもすのこととなると嫌にしつこいじゃねえか...
牧逸馬 「舞馬」
...しつこい努力を重ねたすえに...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...すべてに悧巧ではしつこいのに對し...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...若い母親は周囲の人たちのしつこい侮蔑と中傷とにさらされなければならなくなった...
宮本百合子 「傷だらけの足」
...どうすんだよ? (と変に真剣にしつこい)志水 まあいいよ...
三好十郎 「地熱」
...三平 しつこいなあ...
三好十郎 「廃墟(一幕)」
...いやいや我々のしつこい願いに応ずるのだということを...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...執拗(しつこい)ようでは御座いましたが今一度念のために「ヘエー...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...またしても更に悍ましく更にしつこい悪臭が幽かに――断続的に――漂っているのに気づいた...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
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