...それを見た白の嬉しさは何と云えば好(い)いのでしょう? 白は尻尾(しっぽ)を振りながら...
芥川龍之介 「白」
...尻尾(しっぽ)と下腹は何を巻いてかくしたか...
泉鏡花 「開扉一妖帖」
...なかなか尻尾(しっぽ)を出さなかった...
海野十三 「ヒルミ夫人の冷蔵鞄」
...そのしっぽの下に...
江戸川乱歩 「海底の魔術師」
...いかにも惨(みじ)めに尻尾(しっぽ)を巻いて...
高見順 「如何なる星の下に」
...その尻尾(しっぽ)には畠から取って来た玉蜀黍(とうもろこし)の赤い毛を使った...
田山花袋 「田舎教師」
...濃い藍鼠(あいねずみ)に薄く茶のしっぽうつなぎを織り出したお召の羽織を着てやって来たのだが...
近松秋江 「うつり香」
...著しく長くてしなやかなしっぽもその特徴であった...
寺田寅彦 「備忘録」
...短いしっぽを立てて振動させるのであった...
寺田寅彦 「備忘録」
...六三四四頁には尻尾(しっぽ)のある人間の事が出ている...
寺田寅彦 「マルコポロから」
...そいつの尻尾(しっぽ)をはさんでやった...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...ちょうど聖書にある尻尾(しっぽ)に火のついた狐(きつね)のように...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...何等かの尻尾(しっぽ)を出させ得るものと思った...
豊島与志雄 「電車停留場」
...しかもおごそかな七宝瓔珞(しっぽうようらく)をかけている――物に怖(お)じない暴女王の眼も...
中里介山 「大菩薩峠」
...モンタギュ卿のしっぽを握っていなければ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...月よにしっぽが燃えだした...
宮沢賢治 「かしわばやしの夜」
...とらのその眼つきを見るだけで尻尾(しっぽ)がさがってしまう...
山本周五郎 「季節のない街」
...尻尾(しっぽ)をぴんとさせて...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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