...あの小さい尻尾(しっぽ)を振るのは彼を案内する信号である...
芥川龍之介 「保吉の手帳から」
...尻尾(しっぽ)と下腹は何を巻いてかくしたか...
泉鏡花 「開扉一妖帖」
...尻尾(しっぽ)がいそがしそうにゆれている...
海野十三 「恐竜島」
...艇のしっぽの方へ...
江戸川乱歩 「海底の魔術師」
...尻尾(しっぽ)がへんに長くてその辺に白い毛もまじっていますので...
太宰治 「新釈諸国噺」
...「僕は豚のしっぽなんて事は言いません...
太宰治 「パンドラの匣」
...その尻尾(しっぽ)には畠から取って来た玉蜀黍(とうもろこし)の赤い毛を使った...
田山花袋 「田舎教師」
...何やらこう尻尾(しっぽ)も翼(はね)も失せたような生活...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「犬を連れた奥さん」
...時々大きなやつのしっぽだけを持って来た...
寺田寅彦 「ねずみと猫」
...白髯(はくぜん)を尻尾(しっぽ)のように頤(あご)にたれ...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...その尖にはしっぽの切れた小悪魔が...
トルストイ Tolstoi 菊池寛訳 「イワンの馬鹿」
...舌を出し尻尾(しっぽ)を掉(ふ)って...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...尻尾(しっぽ)に紐(ひも)を縛りつけられた犬のように...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...しろい ねこが きんぎょを じっと にらんでいて ぴくりとも うごきませんが ときたま しっぽの さきが いきものみたいに くねくねと していました...
ベアトリクス・ポッター Beatrix Potter おおくぼゆう やく 「あなうさピーターのはなし」
...驢馬の尻尾(しっぽ)は水車のしぶきのように私の顔に降りかかった...
牧野信一 「ゼーロン」
...また尻尾(しっぽ)の方からばかり...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...頭と尻尾(しっぽ)と骨だけのてんぷらである...
山本周五郎 「青べか物語」
...狼の尻尾(しっぽ)は狼についてなくっちゃね」「やれやれ...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
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