...私の胸の落ちつかないせわしい心地としっくり調子を合わせた...
有島武郎 「かんかん虫」
...日本の女性にしっくり合わないのは当然すぎるほど当然の理なのである...
上村松園 「眉の記」
...しっくり身についていないのみか...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...乞食頭(こじきがしら)のピーチャムのする芝居にはどうも少ししっくりしないわざとらしさを感じる...
寺田寅彦 「映画雑感(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...それが凹凸(おうとつ)があって下の板としっくり密着していないために...
寺田寅彦 「日常身辺の物理的諸問題」
...お庄はしっくり体に合っていない洋服などがおかしかった...
徳田秋声 「足迹」
...しっくりとした洋式住宅を建てよう心算は夙(とく)に出来て居ますが...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...しっくりと調和して落着いていた...
豊島与志雄 「阿亀」
...しっくりと話がしにくいように思えた...
豊島与志雄 「死の前後」
...ああいうこだわりのないしっくりした朗かな仲とは...
豊島与志雄 「立枯れ」
...心が――魂が――そこにしっくり落込んでいなければいけない...
豊島与志雄 「野に声なし」
...チョボがいいからしっくりと呼吸(いき)が合って...
中里介山 「大菩薩峠」
...肉と革がしっくりくっついたなり...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...しっくり足にはまるむすめをさがして...
ペロー Perrault 楠山正雄訳 「灰だらけ姫」
...春の絃楽は皆しっくり他に合ってゆかねばならぬものであるが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...八の宮の御生活がしっくり私の理想に合ったように思って近づきたてまつったのですが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...自分はこの二つのもののしっくりと結び合っているか否かによって...
柳田国男 「こども風土記」
...しっくりと吸い附くように似合うような...
蘭郁二郎 「植物人間」
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