...しっかりした足取りで急な雪渓を下りて行く...
石川欣一 「山を思う」
...こうしてしっかりした...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...何人かしっかりした男のお友達が欲しいと思います」章は乳母が永い間の労苦に同情の眼を向けた...
田中貢太郎 「狼の怪」
...「道がお悪うございますね」女は讓の後(うしろ)に引き添うて歩きながらどこかしっかりしたところのある詞(ことば)で云った...
田中貢太郎 「蟇の血」
...いつの間にかしっかりした新進批評家として前途を文壇から嘱目されるようになっていた...
豊島与志雄 「生あらば」
...却ってしっかりした上品な趣を添えていた...
豊島与志雄 「反抗」
...しっかりした口調でいった...
直木三十五 「三人の相馬大作」
...むろんすぐいつものように女中がしっかりした足取りでドアへ出ていき...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「変身」
...しっかりした考えが浮んでくるのに...
久生十蘭 「キャラコさん」
...案外にしっかりしたあしどりで廊下の方へ出て行ったが...
久生十蘭 「魔都」
...ところでカトリーヌおばさんはなかなかしっかりした婦人(ふじん)であった...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...あの男が実に威張ったしっかりした男だということでしたね...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...ちいさいがしっかりしたへっついが新しく出来て...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...あんだけしっかりした人が...
三好十郎 「樹氷」
...杉夫 (しっかりした語調で)だけど敏ちゃん...
三好十郎 「樹氷」
...例のしっかりした...
シュミットボン Willhelm Schmidt-Bonn 森鴎外訳 「鴉」
...しっかりした、そして頭の切れる娘だ...
山本周五郎 「さぶ」
...かなりしっかりした足どりで歩いていた...
山本周五郎 「ちゃん」
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