...移転(ひっこ)したてに家の塀(へい)の角(かど)へ看板を出さしてくれとタウルを半ダース持って頼みに来た...
内田魯庵 「最後の大杉」
...ウェイトレス連が囃(はや)したてた...
海野十三 「国際殺人団の崩壊」
...なんだかこう着物のしたてが悪くって体に合わないような心持ね...
ストリンドベルヒ August Strindberg 森鴎外訳 「一人舞台」
...わいわいはやしたてながら...
豊島与志雄 「天狗笑」
...れんげのはなひーらいた……」小さな輪がそろそろ廻りはじめたのをみて伯母さんはすかさず囃したてる...
中勘助 「銀の匙」
...いつさいに哀しみの瞳(ひとみ)をあげて合唱しあなや合讚したてまつる...
萩原朔太郎 「散文詩・詩的散文」
...根太は薪(まき)のかわりに燃したと雄弁にまくしたてて叱られた...
長谷川時雨 「旧聞日本橋」
...姉夫婦は鄙少女(ひなおとめ)の正子を都の娘に仕立(したて)ることを早速にとりかかり...
長谷川時雨 「松井須磨子」
...ううん?」洗濯したてのスリップの背中の釦が固く釦穴にしがみついていて離れないので...
林芙美子 「泣虫小僧」
...男おなごやアい!」と囃(はや)したてた...
林芙美子 「風琴と魚の町」
...父が仕業も母の所作も姉の教育(したて)も...
樋口一葉 「たけくらべ」
...しつっこく捜したてられることだったが...
久生十蘭 「肌色の月」
...髭をはやしたてあいがにゅっと立ちはだかっているのを見た...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「外套」
...再び促したてるような待ち切れないような拍手が盛りかえして来た...
「海流」
...弱えとまたお前言う気だろが? 知ってら! それがどうしたてやおら達今朝っからここへ坐って膝もすりむけたし...
三好十郎 「斬られの仙太」
...為立(したて)屋は縫っている...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...口惜しくってお気の毒でじれったいのよ」「わたくしが冷たい情のない女ですって」「おまけに高慢で負け嫌いで見栄坊で理屈屋よ」かよは烈しくまくしたてた...
山本周五郎 「風流太平記」
...殆ど仕立卸(したておろ)しと同様にチャンとした折目が附いている上に...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
便利!手書き漢字入力検索