...さしたての潮(しお)が澄んでいるから差(さ)し覗(のぞ)くとよく分かった――幼児(おさなご)の拳(こぶし)ほどで...
泉鏡花 「海の使者」
...うすつぺらな調子でベラベラとまくしたてるのでした...
伊藤野枝 「ある女の裁判」
...一気にまくしたてる女房のお島であった...
犬田卯 「おびとき」
...そして藤にワッワとせかしたてられるままに...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...今度は下手(したて)に出て光子さんの機嫌取りながら...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...大勢の人がはやしたてながらついてきました...
豊島与志雄 「エミリアンの旅」
...半日に一枚の浴衣(ゆかた)をしたてあげる内職をしたり...
長谷川時雨 「樋口一葉」
...めかしたてゝ意氣(いき)な伊達者(だてしや)だ...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...小屋は相もかはらず此処を先途とはやしたてる合唱をはらんで...
牧野信一 「心象風景」
...薫風やともしたてかねつ厳島(いつくしま)「風薫る」とは俳句の普通に用ゐる所なれど爾(し)か言ひては「薫る」の意強くなりて句を成しがたし...
正岡子規 「俳人蕪村」
...」「どうしたていうの話しておくれ...
宮沢賢治 「黄いろのトマト」
...(気まづい間)留吉 (あくまで下手(したて)に...
三好十郎 「地熱」
...仕立屋(したてや)さんはパンをじぶんのわきにおいて...
グリム Grimm 矢崎源九郎訳 「いさましい ちびの仕立屋さん」
...およめさんをもらうときの仕立屋(したてや)さんみたいに...
グリム Grimm 矢崎源九郎訳 「オオカミと七ひきの子ヤギ」
...じぶんに罪(つみ)のないことをいくらもうしたてても...
グリム Grimm 矢崎源九郎訳 「白ヘビ」
...三人か四人で囃(はや)したてているらしい...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...主上後醍醐のきみを守護したてまつる大将といえば...
吉川英治 「私本太平記」
...多くは割腹したていである...
吉川英治 「私本太平記」
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