...唯元来仏蘭西人と云ふやつは税を出したがらない国民だから...
芥川龍之介 「歯車」
...このむちを手ばなしたがらないようすでしたが...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「旅なかま」
...省作の話はむしろあまりしたがらない...
伊藤左千夫 「春の潮」
...向うでも永く離したがらないので...
海野十三 「三人の双生児」
...いったい西洋人の家庭は日本人との近所附合いをしたがらないものであるが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...社会科学者でさえが或る傾向の者は之を承認したがらない場合が多い...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...ところが人間というものは自分の痛みより他には話したがらないものさ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...私を帰したがらない...
外村繁 「落日の光景」
...世の多くの父親が娘にたいしていだいていながら自認したがらない...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...自分の職業に関する事柄を他人にあまり話したがらないのは...
豊島与志雄 「必要以上のもの」
...厳粛にして深刻なる修道の根原地としたがらないで...
中里介山 「大菩薩峠」
...容易に手離したがらない源因(げんいん)になっていました...
夏目漱石 「こころ」
...みんなで手助けに行けるからね」「あいつは遠出(とおで)したがらないだろう」「そうなんだよ」少年は言った...
アーネスト・ヘミングウェイ Ernest Hemingway 石波杏訳 Kyo Ishinami 「老人と海」
...供出したがらないには...
宮本百合子 「現実の必要」
...いかに身分の卑しい奴隷でさえもその主人のためにしたがらないような事柄を...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...あまり政治の世界に深入りしたがらない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...動物だってウェヌスをこれほど低い・これほど下界的な・ものにはしたがらないのだ! 我々は想像と欲望とが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...なかなか戰爭をしたがらない...
吉川英治 「折々の記」
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