...酒場のおこぼれにしこたまありつこうという算段である...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「駅馬車」
...しこたま蜜が穫(と)れるに相違ない...
薄田泣菫 「茶話」
...金だけしこたませしめている...
高見順 「いやな感じ」
...コテイのシヤボンも買はなければならぬほどしこたまプログラムを持つてゐては...
竹久夢二 「砂がき」
...手下どもは悪人の本性をあらわして親分のしこたまためた金銀財宝諸道具食料ことごとく持ち去り...
太宰治 「新釈諸国噺」
...銀と銅とをしこたまブチ込んだものですから...
中里介山 「大菩薩峠」
...こうして残りものをしこたま恵まれる...
中里介山 「大菩薩峠」
...瓦っかけをしこたま掴(つか)ませられちゃいやして...
中里介山 「大菩薩峠」
...しこたま薬草の標本を取って来ているが...
中里介山 「大菩薩峠」
...肩にしこたま背負いものを背負っている...
中里介山 「大菩薩峠」
...いろんな布地だのをしこたま買ひこむつもりで駈け出して行きをつただから...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...丸ビルの伊東屋で原稿用紙をしこたま買ひ込む...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...用心棒の助太刀がないことをしこたま思い知った...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「玉手箱」
...しこたまそれを頂戴したということである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...――おやじはしこたま溜めこんでるんだ...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...墓地の入場料をとってしこたま儲けているんだよ」――話しながらポケットを探っていたお光さんの手には...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...南蛮船から銃や弾薬(たまぐすり)をしこたま買いこんでいるというし」「それでいて――大御所様のお孫の千姫を...
吉川英治 「宮本武蔵」
...しこたまゴム製品を買ってどこかへ消えたころ...
吉行エイスケ 「大阪万華鏡」
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