...定刻に近づくに従って、大使館の構内には、続々と自動車が乗り入れられ、大使館表玄関の石段を上る靴の音が、しげくなった...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...恥多い手紙を書く度数もいよいよしげくなるわけだ...
太宰治 「もの思う葦」
......
アルフレッド・テニソン 坪内逍遙訳 「シャロットの妖姫」
...」雨が益々しげくなつて来た...
徳田秋聲 「芭蕉と歯朶」
...露時雨(つゆしぐれ)夜ごとにしげくなり行くほどに落葉朽ち腐るる植込(うえごみ)のかげよりは絶えず土の香(か)薫(くん)じて...
永井荷風 「矢はずぐさ」
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長塚節 「長塚節歌集 下」
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野口雨情 「未刊童謡」
...訴訟当事者たちの往来はたいしてしげくはなかった...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...足しげく通ひだしたといふ噂さが...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...御所のお使いは雨の脚(あし)よりもしげく参入した...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...穂にいでぬ物思ふらししのすすき招く袂(たもと)の露しげくして柔らかになったお小袖(こそで)の上に直衣(のうし)だけをお被(き)になり...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...しらべしげくなりまさるにつれて...
森鴎外 「文づかい」
...前座敷のビュッフェエにかよう足ようようしげくなりたるおりしも...
森鴎外 「文づかい」
...「彼はパリの一代言人の妻と寝るために媾曳(あいびき)の場所に足しげく通われたが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...川面には兵舟の往来がしげく...
吉川英治 「私本太平記」
...上卿たちとの往来もしげくなること...
吉川英治 「私本太平記」
...彼がまだ十九か二十歳の向う見ずに道を求めてさまよっていた時代――京都の妙心寺の禅室へ足しげく通っていたことがあって――その頃...
吉川英治 「宮本武蔵」
...家庭の眼を偸(ぬす)んでは足しげくのぞいた伊勢佐木町の芝居小屋が...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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