...赤毛布しける腰掛臺...
大町桂月 「小金井の櫻」
...あちこち見物しける程に...
大町桂月 「北條より一ノ宮へ」
...人是(これ)が為(ため)に焼死(やけし)しけるとぞ...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
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武田祐吉 「古事記」
...旁(かた/″\)征伐の議は篤と御思案あって可レ然(しかるべし)とぞ申しける...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...昔は高利も貸しけるが...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...近頃四谷に移住(うつりす)みてよりはふと東坡(とうば)が酔余の手跡(しゅせき)を見その飄逸(ひょういつ)豪邁(ごうまい)の筆勢を憬慕(けいぼ)し法帖(ほうじょう)多く購求(あがないもと)めて手習(てならい)致しける故唐人(とうじん)が行草(ぎょうそう)の書体訳もなく読得(よみえ)しなり...
永井荷風 「矢はずぐさ」
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長塚節 「長塚節歌集 上」
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長塚節 「長塚節歌集 上」
...はじめ事もし成らば我が鬼怒川の鮭をおくらんと約しけるを...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...おもふ事は有りのまゝにつげ給へと優しき問ひに保ちかねてはらはらと膝に玉を散らしけるが...
一葉 「暗夜」
...蔓(つる)に紙ぎれを結びて夜会草と書いつけしは口をしき花の名なめりと見るにその傍に細き字して一名夕顔とぞしるしける...
正岡子規 「病牀六尺」
...(一月二十日)伊勢山田の商人(あきんど)勾玉(こうぎょく)より小包送りこしけるを開き見ればくさぐさの品をそろへて目録一枚添へたり...
正岡子規 「墨汁一滴」
...藥師寺の邊りに其名を今に殘しける池籠めの御座敷是なるべしとあり...
南方熊楠 「人柱の話」
...「さしぐみに袖濡(ぬ)らしける山水にすめる心は騒ぎやはするもう馴(な)れ切ったものですよ」と僧都は答えた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...「また欠唇(いぐち)のおこなる業(わざ)しけるよ」とささやくほどに...
森鴎外 「文づかい」
...大摩申しけるは、事やう/\勿体(もったい)なき御事(おんこと)也...
柳田国男 「山の人生」
...高野は蛇にてぞましましける...
吉川英治 「私本太平記」
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